大谷、大快挙翌日は延長フル出場1安打 エ軍2カ月ぶり3連勝 リーグ最多申告敬遠で敵地ブーイング
「アスレチックス4-5エンゼルス」(10日、オークランド)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「2番・指名打者」でフル出場し、初回の打席で左前打を放つなど、4打数1安打1四球。3試合連続安打で打率を・256とした。チームは延長十二回の試合を制し、6月18~20日以来、約2カ月ぶりに3連勝を飾った。
前夜の試合で投打同時出場し、投げては自身初の10勝目を挙げてベーブ・ルース以来、104年ぶり2人目の「2桁勝利、2桁本塁打」を達成した大谷。三回のマウンドでは164キロの打球を左足に受けながらも続投し、七回の打席ではメジャー通算118本目の本塁打を放ち、イチロー超えも果たした。ナイター明けのデーゲーム。左足はレントゲン検査で骨に異常はなかったとはいえ、後遺症が心配されたが、しっかりスタメンに名を連ねた。
アスレチックスは先発右腕ブラックバーンが開始直前に負傷者リスト入りし、急きょ、左腕のシアーズに変更。大谷は初回の打席でカウント1-2と追い込まれながら151キロ直球を流し打ち。ライナー性の打球で左前へ運び、3戦連続安打とした。
四回の打席はフルカウントから甘く入った150キロ直球を強振。飛距離109メートルの打球が左翼フェンスに伸びたが、壁際で左翼ケンプが好捕し、2本目のヒットは阻まれた。
悔しい打席は両軍無得点の六回だ。1死一、二塁から暴投で二、三塁と好機拡大。しかし、2番手左腕モールが5球連続で投じたスライダーに空振り三振を喫した。八回の打席では4番手左腕パクがカウント1-2から投じたワンバウンドになるスライダーにふたたびバットは空を切った。
タイブレーク制の延長十一回無死二塁の打席ではア・リーグ最多の11個目の申告敬遠。本塁打王を独走するジャッジ(ヤンキース)に3差をつけた二刀流の打撃を楽しみにしていた敵地ファンからはブーイングが起こった。
試合は、エンゼルスが六回、大谷が空振り三振を喫した直後に好調レンヒーフォの7号3ランで先制。今季初先発のトゥーサントが5回無失点し、継投で逃げ切りをはかったが、七回に38歳のベテラン右腕チャベスが走者一掃の二塁打を浴びて同点に。タイブレーク制の延長十回にシエラが適時打で今季初打点をマークしたが、その裏にバリアが適時内野安打を許して三たび追いつかれる。延長十二回にシエラが2本目の適時打を放って、6月18~20日のマリナーズ戦以来の3連勝を記録した。