大谷104年ぶりW2桁は「歴史画する偉業」 ルース孫・スティーブンスさん称賛

 米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手(28)がベーブ・ルース以来、104年ぶりとなる「2桁勝利、2桁本塁打」を達成したことについて、ルースの孫でニューハンプシャー州在住のトム・スティーブンスさん(69)は「これは記録というより、歴史を画する偉業だ」とたたえた。書面インタビューに応じた。

 1952年生まれのスティーブンスさんは、その4年前に他界したルースには会ったことはない。それでも「ずっと祖母や母から祖父のことを聞いて育ったので、実際に知っているような気持ち」と存在を身近に感じており「2人とも自分の技術に自信を持っている選手だ」と大谷とルースの共通点を挙げた。

 大谷は昨季、46本塁打を放った一方で、投手では9勝だった。スティーブンスさんは今季の大谷について「昨季よりも防御率が格段にいい。奪三振数も既に昨季の水準に達している」と投手としての進化に触れ「(ダブル2桁)達成は時間の問題だと思っていた」と高く評価した。

 大谷がしばしば盗塁を決めることにも触れ「試合に勝つために何をすべきかを熟知している」と感心。「ルースも大谷も競争心が強い。そして大胆で野心的な目標を自らに課し、実現に向かうという点でも同じタイプの人間だ」と指摘した。

 祖母や母から聞く思い出話は、夫や父親としてのものも多かったという。これまでルースの孫として米国大統領や映画俳優、王貞治さん(82)らに会う機会にも恵まれた。「祖父は私の人生を豊かにしてくれた。彼の孫であることを誇りに思っている」と強調した。

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