大谷翔平、4戦ぶり無安打で4連勝ならず 恩師の前で見せ場つくれずもWBC出場に前向き
「エンゼルス0-4ツインズ」(12日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「2番・指名打者」でフル出場し、4打数無安打。4戦ぶりノーヒットで打率を・253とした。チームは3安打ゼロ封負け。三塁さえ踏むことができず、連勝は3で止まった。
日本ハム時代の恩師で、現在は侍ジャパンの監督を務める栗山英樹氏が本拠地のスタンドから見守った一戦。大谷は、19年6月25日以来、3年ぶりに対戦したマーリーに対し、初回無死一塁の打席は二ゴロだった。カウント2-2から内角低めのカットボールを打ち、二塁封殺。一塁に残ったが、後続2人が外野フライに倒れて塁上で孤立した。
三回2死一塁の第2打席はカウント3-1から自信をもって見送って一塁へ歩きかけた、外角低めのスプリットをストライクと判定されてフルカウントとなった。6球目、ふたたび見送った外角低め154キロ直球に右手が上がり、見逃し三振を喫した。
六回1死一塁の打席は2球連続空振りして追い込まれた後、ファウルを挟み、外角高めのボールになる直球をフルスイングして空振り三振に倒れた。
164キロの剛腕デュランと対じしたのは4点を追う八回2死一塁の場面だ。初球カーブが暴投となり、走者が二塁に進み、好機拡大。2球目、136キロのパワーカーブが外角高めに外れてカウント2-0。打者有利の展開となったが、外角に逃げる138キロのスプリットを打って一ゴロ。ツーバウンドした打球に快足を飛ばし、きわどいタイミングで一塁を駆け抜けたが、わずかに及ばなかった。力勝負が期待されたが、変化球攻めに屈した。
来年3月に開催されるWBCについて大谷が言及したのは7月18日に行われたオールスター戦前日会見だ。
「出たい気持ちはもちろんあります。けがとかもあって、タイミング的に出られない年もありましたけど、出たい気持ちはもちろんありますし、自分に実力があるのであれば、選んでもらえるのであれば、プレーしたいなという気持ちはもちろんあります」。
出場に意欲を見せた二刀流はすでに球団からも許可を得ていることをほのめかした。また、恩師の栗山氏が侍ジャパンを指揮することには「自分を理解してくれてる方なので、やりやすいかなと思いますし、その人と一緒に頑張りたいなという気持ちにもちろんなると思うので、5年間お世話になりましたし、それ以降はなかなか、年に一回くらいしか会う機会はないですけど、もし選んでいただけるのであれば、光栄なことですし、一緒に頑張りたいなという気持ちはあります」と前向きな姿勢を見せていた。
フィールドでは見せ場をつくることはできなかったが、恩師との間には実りある会話があったに違いない。