大谷翔平、弾丸二塁打含む30度目マルチも逆転負け 直近6戦打率5割、OPS1・424

2回、右前打を放つ大谷
1回、左中間に二塁打を放つ大谷
1回、先制のホームを踏み、ベンチで笑顔を見せる大谷
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 「タイガース4-3エンゼルス」(20日、デトロイト)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「1番・指名打者」で出場し、4打数2安打、1得点だった。直近4戦で3度目、シーズン30度目のマルチ安打で打率は・266。チームは序盤の2点リードを守り切れず、逆転負けで連勝はならなかった。

 ナイトゲーム明けのデーゲーム。前夜は6試合ぶりの無安打だった大谷は初回、初対決の左腕アレクサンダーがワンボールから投じた外角高めの146キロ直球を左中間二塁打。初速175キロの弾丸打球で滑り込むことなく、二塁に到達すると、トラウトの一ゴロで三塁へ進み、好調レンヒーフォの右前打で先制のホームを踏んだ。プレーボールからわずか4球で1点を奪った。

 二回、9番ベラスケスの逆方向への6号ソロで点差を2に広げた直後の打席はカウント1-1から内角143キロシンカーを右前打。内野陣が右へ寄るシフトで狭くなった一、二塁間を破る一打でシーズン30度目のマルチ安打を記録した。

 しかし、エンゼルスの先発デトマーズがその裏につかまった。先頭に二塁打を許し、1死二塁から4者連続右方向への打球で追いつかれると、3-2の三回にも先頭を二塁打で出し、犠打と犠飛でふたたび同点とされた。

 大谷は同点の四回2死の打席で見逃し三振。ワンボールから2球連続ファウルで追い込まれた後、自信をもって見送った外角直球のストライク判定に思わず天を仰いだ。

 大谷の絶叫がフィールドに響いたのは3-4の七回1死の場面だ。2番手右腕ラングに対し、カウント1-1から打ったファウルボールが自身の右つま先を直撃した。激痛に顔をゆがめ、しゃがみ込んだまましばらく動けず。カウント2-2から5球目の内角低めの138キロカーブを空振り三振した後は足を引きずるようにしてベンチに戻った。

 エンゼルスは同点の五回1死一、二塁となったところでデトマーズからバリアにスイッチ。しかし。2死から中前適時打を浴びて勝ち越し点を許した。打線は三回までに6安打で3点を奪ったが、四回以降は3人の継投で内野安打1本に抑えられて借金31であえぐタイガースに逆転負け。前夜の試合でサンドパルが生涯初の完封勝利でつくった流れを継続することはできなかった。

 大谷のシーズン打率は・266だが、8月は17試合で打率・311、5本塁打、10打点、OPS1・016と好調だ。直近1週間(6試合)の打率・500、OPS1・424はいずれもリーグ最高の数字(試合終了時)。昨季は球宴後に調子を落とし、8月は月間打率・202と苦しんだが、今季は良い打撃感覚を維持している。

 自打球を受けた右足の状態が心配されるなか、大谷はあす21日のデーゲームで投打同時出場予定。この日の試合同様、降雨が予想されるなか、自身の11勝目とカード勝ち越しを目指す。

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