エンゼルス、球団売却へ 球団価値252億円→3420億円 来オフFA大谷の去就に影響も
大谷翔平投手が所属するエンゼルスは23日(日本時間24日)、アート・モレノ球団オーナーが球団の売却先を検討していると発表した。
同オーナーは球団を通して「20年にわたりエンゼルスのオーナーを務めることができたことは大きな名誉であり、特権だと思っています」との声明を発表。球団の売却に関しては「この難しい決断はすべて私たちの選択であり、熟考に値するものでしたが、私たち家族は最終的に『今がその時』という結論に達しました。このプロセスを通じて、私たちはファン、球団職員、選手、そして、ビジネス・パートナーのために最善の方法でフランチャイズの運営を継続してまいります」とつづった。
メキシコ系米国人のモレノ氏はエンゼルスが球団史上初のワールドチャンピオンになった翌年の03年にウォルト・ディズニー社から球団を買収し、初のヒスパニック系のオーナーとなった。チームは最初の7シーズンでプレーオフに5度進出したが、10年以降は14年の1度だけでワールドシリーズ出場はなし。昨季まで7年間ポストシーズンから遠ざかっており、今季も低迷している。
米報道によると、03年の買収額は1億8400万ドル(約252億円)で、現在の資産価値は少なくとも25億ドル(約3422億5000万円)という。
球団はすでにファイナンシャルアドバイザーと契約しており、売却は決定的。来季終了後にFAになる大谷に関してモレノ・オーナーは今月2日のトレード期限の前に他球団からのトレードオファーを拒絶したと伝えられている。次のオーナーがこのままトラウトと大谷ら主力を核とする編成を継続するのか、放出して再建の道を選ぶのか、新たな球団方針が大谷の去就に影響するのは必至だ。