イチロー氏「動機が不純。憧れとかじゃない」メジャー目指すきっかけは「スランプ」
メジャー通算3089安打の記録を持つイチローさん(48、マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が26日(日本時間27日)、本拠地T-モバイルパークで球団殿堂入りの記者会見を行った。
メジャー1年目の01年に新人王とMVPをW受賞し、首位打者や盗塁王なども獲得。大リーグを席巻したイチローさんは当時の自信を問われると、「日本で9年プレーして、7年が一軍ということですけど、その経験がもっとも大きかったと思います。だからアメリカに来て、シーズンが始まってから自信を得たわけではなくて、僕の中でスプリングトレーニングの時からその自信はありましたね」と言い切った。
メジャーを目指した理由には「これね、動機が不純なんですよ。単なる憧れとか、そんなの全然なくて。プロに入って何年かはそんなこと想像もしなかった」とイチローさん。オリックスで日本一になった96年を振り返り、「僕はスランプだったんですよ、その1年。スランプだったけど、なぜか首位打者になるし、MVPにもなるし、なんか変な感じだったんですよ。スランプでこの結果はおかしいよなって考えて。アメリカに行ったらそんなことないだろうなと。その年に初めて日米野球を経験するんですけど、おー、すごいのいるなあって(笑)。初めて自分の皮膚感覚で感じて、アメリカ行ったら今の僕は日本と同じような結果は絶対に出せないなって。ま、それが実は最初の動機でした。おかしいでしょ?おかしいですよね?憧れとかじゃないんです」と、笑顔で話した。