ダルビッシュ 偉業達成!日米通算3000K MLB日本投手通算1000勝に到達
「ドジャース1-7パドレス」(2日、ロサンゼルス)
米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手(36)が2日、ロサンゼルスでのドジャース戦で野茂英雄以来、日本勢2人目の日米通算3000奪三振を記録した。7回を無失点、9奪三振で今季12勝目を挙げると同時に節目の日本選手通算1000勝に到達。村上雅則が1964年に挙げた1勝から半世紀超の時を経て、ダルビッシュが歴史に名を刻んだ。
節目の三振は力と技の結集でつかみ取った。五回無死一塁、ダルビッシュは2019年ナ・リーグ最優秀選手のベリンジャー相手に3連続の速球で押し、4球目はスライダーを内角低めに決めた。鋭く曲がる変化球に強打者のバットは止まらず、三塁塁審の手が上がった。
野茂以来となる日米通算3000奪三振を通過点とし、7回を9奪三振で12勝目。さらに村上雅則の1勝から始まったMLB日本投手の歴史で、大きな節目となる通算1000勝目を飾り「この1勝は大きい。自分たちにとって大きな自信になる」と喜びをかみしめた。
同地区で首位を独走する強敵に「いつも通りやっても勝てない」と、配球を工夫した。普段はカットボールが最も多く4割程度を占める中で、主軸のベッツらに真っすぐで攻めた。「ドジャース相手が一番楽しいし、完璧でないといけない。ドジャース戦前は登板間でもお酒も飲まずそれだけ懸けている」。プレーオフ進出へ負けられない一戦で111球を投げた。
今季25試合目で投球回は162回2/3となり、4年連続で規定投球回に到達した。レギュラーシーズンは残り1カ月。頼れるエースがパドレスを引っ張っていく。
◆日米通算3000奪三振 パドレスのダルビッシュ投手がプロ18年目で達成。野茂英雄以来、史上2人目。NPB通算でも3000奪三振以上は金田正一、米田哲也、小山正明、鈴木啓示の4人しかいない。