鈴木誠也 日本選手1年目5位の11号 貴重な同点2ランで勝利貢献
「カブス9-3レッズ」(6日、シカゴ)
貴重な同点弾にガッツポーズが飛び出した。1-3の五回2死三塁。カブス・鈴木誠也外野手(28)はレッズの右腕ダンが投じた3球目の速球を左中間スタンドにはじき返した。
「スライダーと速球の両方が頭にあったが、しっかり甘い球を振れた」。メジャー1年目の日本選手で単独5位となる11号2ランは、チームの逆転勝利につながった。
前日までの15試合で52打数19安打の打率・365と好調で迎えた試合でも結果を出し「今季、一番いい流れで試合ができた」と笑みがこぼれた。最近は、試合中に打撃の修正ができるようになったと言い「そういうところが成長している」と手応えを口にした。
七回2死満塁は押し出し四球で3打点目。「僕はホームラン打者ではない」。冷静な選球眼でチームに追加点をもたらした。
カブスは57勝78敗と大きく負けが先行しているが、場面に応じてチームの勝利を優先する姿勢は広島時代と変わらない。「チームに貢献し、試合に勝ちたい」とぶれない気持ちを強調した。