大谷、マメ緊急降板翌日に34号と大二塁打 日米800安打&500打点 チーム逆転負け
「アストロズ12-4エンゼルス」(11日、ヒューストン)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「2番・指名打者」で出場し、初回に3試合ぶり34号2ランを放った。三回の二塁打と合わせて4打数2安打2打点、1四球。5試合ぶり35度目のマルチ安打で日米通算800安打と同500打点を達成した。
同じ手は食わなかった。初回無死三塁の好機。休養日のトラウトに代わって2番に入った大谷がカウント1-2から4球目、126キロの外角低めカーブを右中間席へ運んだ。打ったのは空振りした3球目と同じ球種とコース。今季の対戦成績8打数1安打と苦にしていた右腕ガルシアの決め球を完璧に仕留めて先制点をたたき出し、日米通算打点を501(日本166、メジャー335)とした。
続く三回の打席ではカウント1-1から内角151キロ直球を中越え二塁打。打球速度173キロ、本塁打の飛距離を30センチ上回る118・6メートルの大飛球で日米通算800安打目(日本296、メジャー504)を記録した。
前日は投打同時出場で右手中指のマメで5回緊急降板しながら12勝目を挙げた。患部の状態が心配されたが、一夜明けのデーゲームで2本の長打を放ち、長打率を今季自己最高の・539に上げた。
三回の攻撃を終わって3点をリードしたが、投手陣が試合をぶち壊した。8月にブレーブスとのトレードで守護神イグレシアスとの交換で獲得した左腕デービッドソンが三回につかまりソロ被弾で1点を失い、さらに無死満塁となったところで降板。代わったばかりの右腕マイヤーズが4番ブレグマンに満塁被弾で逆転を許した。その後も3本の本塁打を浴びて惨敗した。
大谷の五回の第3打席は右飛。初球、外角に逃げるチェンジアップを打ち上げた。七回は3番手右腕スタネックから四球を選んで出塁した。8点を追う九回1死二塁の場面は右腕ネリスの決め球スプリットをファウルにして粘りを見せたが、カウント1-2から6球目のスプリットを打って遊ゴロ。二塁ベースの右側の打球はシフトを敷いた遊撃手の正面だった。