メジャーで異例の両軍監督“同時”退場 フランコナ監督とネビン監督代行
「ガーディアンズ-エンゼルス」(12日、クリーブランド)
両軍監督の怒号がフィールドに響き渡ったのは七回だ。ガーディアンズが1点を勝ち越し、なおも2死一、二塁の好機。打者ヒメネスへの内角低めの1球にガーディアンズのフランコナ監督がかみついた。
ワンバウンドになったボールは左打者の後ろ足(左足)に当たったように見えたが、判定はボール。審判団が集まり、協議した結果、あらためてボールを宣告されると、納得いかない指揮官がしつこく食い下がった。試合進行の妨害と見なされたのか、カルパ球審が退場を命じた。
スタンドが騒然となるなか、今度はマウンド上のエンゼルス投手、ペテラが球審に不満をあらわにする。中継局の解説によれば、5分の中断があったにもかかわらず、投球練習を許可されなかったことへの抗議。自軍投手と球審の言葉の応酬を見かねて怒りの表情でネビン監督代行が飛び出し、球審に詰め寄る。互いに一歩も引かないバトル。暴言があったのか、球審はすかさず、ネビン監督代行に退場を宣告した。
1球の判定に端を発した異例の両軍監督の退場劇。1点を争う接戦の緊張感を台無しにする醜態だった。