大谷翔平、二塁打で先制点演出 レンヒーフォ球団10年ぶり左右打席本塁打で5連敗阻止
「エンゼルス8-7マリナーズ」(16日、アナハイム)
エンゼルスの大谷翔平投手(28)が「3番・指名打者」で出場し、4打数1安打、1得点。初回に二塁打を放って先制点をお膳立て。チームは連敗を4で止めた。
昨季のサイ・ヤング賞左腕レイとの8月16日以来の対決。天が大谷に味方したのは初回1死二塁の打席だ。初球、内寄り151キロをフルスイングすると左翼線際に上がった打球を左翼ウィンカーが見失った。空は薄暮の状態。打球がフィールドに落ちる間に大谷は二塁に達した。
2試合連続二塁打で1死二、三塁と好機拡大。4番ウォードが適時左前打を放ち、2点を先制した。
しかし、大谷は2打席目以降で見せ場をつくれなかった。三回の打席は初球を打ち上げて左飛。トラウトの36号ソロで5-3となった五回はカウント2-2から6球目、外角高めのスライダーに空振り三振を喫した。リードを4点に広げた六回2死の場面は3番手左腕ボイドが1ボールから投じた内角146キロシンカーを打って左飛。飛距離109メートルの打球はフェンス前で失速した。
この日の主役は1番レンヒーフォだ。左腕レイに対し、右打席に入った三回に左越え12号ソロを放つと、1点リードの六回1死一、三塁の好機には左打席から右越え13号3ランで大きな追加点をたたき出した。自身初の1試合2本塁打。エンゼルスの選手が両打席でホームランを記録したのは、2012年7月30日のモラレス以来、10年ぶり。中継局の解説者は「ミラクル・スイングだ」と絶賛した。
試合は、エンゼルスが両軍合わせて7本塁打が飛び出した乱打戦を5投手の継投でしのいで1点差勝利。連敗を4で止めた。