「大谷が最後の2週間で何をやっても」 ジャッジのMVP確信記事に賛否
大手米スポーツ専門サイト「アスレチック」が、エンゼルスの大谷翔平投手とヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手の一騎打ちが予想されるア・リーグのMVP争いの特集記事を掲載。「MVPレースにおいてアーロン・ジャッジの歴史の追跡がショウヘイ・オオタニの並外れた輝きを凌駕する」との見出しでジャッジ優勢を伝えると、同サイトの掲示板にはそれぞれの選手を推すファンと見られるユーザーからさまざまな意見が書き込まれた。
ジャッジが20日のパイレーツ戦で史上6人目の60号を放った翌日に掲載された同記事は「ここだけのちょっとした秘密を教えてあげよう。アーロン・ジャッジがア・リーグMVPを受賞する」と刺激的な書き出しで始まり、「エンゼルスの唯一の二刀流、ショウヘイ・オオタニがシーズン最後の2週間で何をやっても、このことは現実のものとなるだろう」と主張。ベーブ・ルースの最多記録に並び、1961年にロジャー・マリスが61号を放って樹立したア・リーグ記録に王手をかけていること、打率、本塁打、打点の3部門でトップに立ち、三冠王にある現状を踏まえ、「ジャッジは歴史を追いかけており、レコードブックにおける彼の優勢は投票時に影響を与えるだろう」とつづった。
記事中では、メジャー唯一の二刀流選手の大谷が投手として防御率2・43や奪三振率11・92を、打者として34本塁打、OPS・891をマーク(成績は記事掲載時)し、いずれもリーグ上位にあることを伝える一方で、WAR(貢献度の指標)ではジャッジを下回っていると説明。「この数字は投票者にとって説得力のあるものになる」と記した。
〝ジャッジ推し〟の論調に対し、大谷支持者は「ホームランだけ。どっちにより価値があるか。オオタニ楽勝」、「話し合うのはジャッジが162イニングを投げて防御率3・00を切るようになってからだ」、「これは最も価値のある選手のための賞だ。最も歴史的な記録をつくったり、追いかけている選手のための賞ではない」と反論。他方ではエンゼルスがプレーオフ進出を逃したチーム状況をマイナス要因として挙げる意見が多く、「今季のオオタニの輝きを疑う者はだれもいないが、彼を負かすためには本当に特別なシーズンが必要であり、ジャッジはそれを十二分に果たしている。ジャッジがMVPだ」など、さまざまな意見が書き込まれていた。