パドレス・ダルビッシュ 10年ぶり自己最多タイ16勝目「スピン系が良かった」
「ロッキーズ3-9パドレス」(24日、デンバー)
パドレスのダルビッシュ有投手(36)が6回5安打2失点で、メジャー1年目の2012年にマークした自己最多に並ぶ16勝目を挙げた。高地にあるロッキーズの本拠地クアーズ・フィールドは空気抵抗が少なく、打球が飛びやすい上に変化球もあまり動かない。そんな〝打者天国〟で先頭バッターに本塁打を浴びながらも、1点差の接戦をしのいだ。
「普通の球場よりもすごく苦しかった」と振り返った。この球場ではほとんど落ちないというフォークは使わず、「スピン系が良かった」とスライダーの速度、変化幅を少しずつ変えて相手を幻惑。さらに「めちゃくちゃ良くはなかったが、打者が振り遅れていた」という95マイル(約153キロ)前後の直球も効果的に織り交ぜた。
どんな場面にも対応できる選択肢の多さが勝負強さを支える。1年目に16勝を挙げた時はどんどん三振を奪いにいったが、「今は球数を見ながら調整し、長いイニングを投げるスタイル」と、自身の進化ぶりを語った。