大谷が最終戦で史上初の偉業へ 同僚のトラウト「信じられないことをやっている」

 試合前にブルペンで投球練習をする大谷(撮影・小林信行)
 試合前にブルペンで投球練習をする大谷(撮影・小林信行)
 試合前にブルペンで投球練習をする大谷(撮影・小林信行)
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 「アスレチックス2-1エンゼルス」(4日、オークランド)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が、あす5日のアスレチックスとの今季最終戦(日本時間6日午前5時開始)に投打二刀流で出場する。メジャー史上初となるダブル規定到達まで1イニングに迫っており、最初の3アウトを取った瞬間、歴史的偉業が達成される。前日4日の試合は4打数無安打、1死球。連続試合安打は18で止まり、右腕に死球を受けてヒヤリとする場面もあった。

 痛みで顔をゆがめ、その場にしゃがみこんだ。三回の打席。左腕コールが投じた初球、136キロのチェンジアップが右上腕部を直撃した。

 防具に守られていない箇所。ベンチから飛び出したフロスタッド・トレーナーのチェックを受ける間も表情は硬かった。右腕を回すなど、状態を確認した後、一塁へ歩いた。敵軍一塁手に声を懸けられ、ようやく笑みがこぼれた。

 大谷はその後も出場を継続し、全5打席に立った。試合後のネビン監督代行は「エルボーパッドの上の方に当たった。右腕に何かあった時はいつだって心配なものだが、検査を受けて大丈夫だった」と説明した。

 3日の試合では、日米通じて自己最長となる18試合連続安打をマークした。この日は死球を受けた後の六回の打席で飛距離115メートルの打球を、延長十回には同119メートルの打球を中堅方向へ放ったが、いずれもグラブに阻まれ、19試合ぶりのノーヒットとなった。

 試合前にはチームメートで主砲のトラウトが今季を総括し、8年連続でプレーオフを逃したシーズンを「ずっとストレスを感じていた」と険しい表情。しかし、大谷の話題になると一転、笑顔で「信じられないことをやっている。要は、サイ・ヤング賞(最優秀投手賞)ではトップ5の候補に入るだろうし、登板のたびに数字を出している。昨季も投打で成績を残しているから見落としがちだが、もし今季の成績が初めてのシーズンだったらMVPになっていると思う」と力説。今季最も印象に残っている大谷の試合として1試合8打点をたたき出した6月21日のロイヤルズ戦を挙げ、「その翌日の登板で完封しそうだった(8回2安打無失点)よね」と言った。

 過去に3度のMVPを受賞し、自身も得票が見込まれている賞レースの予想は「難しい。(62本塁打の)ジャッジの名前を外すわけにはいかないし、彼のことも好きだ」とトラウト。「見ていて楽しいし、歴史的瞬間の目撃者になった気分だ」と、すっかり一野球ファンと化していた。

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