ダルビッシュ 血染めのPS1816日ぶり勝利「誇りに思う」 右足指のまめエグれ流血

 メッツ戦に先発した(共同)
 メッツ戦の7回を投げ終え、チームメートに迎えられるパドレスのダルビッシュ(AP=共同)
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 「ワイルドカード・シリーズ、メッツ1-7パドレス」(7日、ニューヨーク)

 プレーオフが開幕し、ワイルドカードシリーズ(WCS=3回戦制)第1戦の4試合が行われた。パドレスのダルビッシュ有投手(36)がメッツ戦で7回6安打1失点と好投し、チームの勝利に貢献した。地区シリーズは11日から行われ、ナはドジャースとブレーブスが、アはアストロズとヤンキースがWCSを突破したチームと対戦。リーグ優勝決定シリーズはナが18日、アが19日、ワールドシリーズは28日に始まる。

 円熟味の光る投球で、チームに大きな白星をもたらした。パドレスのダルビッシュは、本調子ではなかったものの、打線の援護にも恵まれてポストシーズン自身最長の7回を投げて1失点。「変に考え過ぎず、楽に投げられた」とうなずいた。

 相手先発は通算201勝を誇るシャーザー。「殿堂入りするであろう投手。投げ合えてとにかく誇りに思う」と実直に臨んだ。7月の前回対戦時はスプリットでメッツ打線を攻めたが、今回は試合前から強い風が吹いていたことに着目し「スライダー系を多くした。風があった分、大きく曲がった」。的を絞らせずに再三のピンチも切り抜け、剛腕に投げ勝った。

 この日の起床後は呼吸が浅く、食欲も湧かなかったという。緊張感を自覚して上がったマウンドでは、右足親指付近のまめがえぐれ「痛みと闘っている状態だった」。降板後に靴を脱ぐと流血していた程の中で、初戦を託されたエースの誇りを示した。

 ポストシーズンでの勝利はドジャース時代の17年10月17日、カブスとのナ・リーグ優勝決定戦シリーズ第3戦以来、1816日ぶり。一回から観客が総立ちした敵地は、歓声が乱れ飛ぶ異様な空気感で「僕の横でわーっと言われているような感じだった」と打ち明けた。それでも「ただの音だと考えたことで落ち着いた」と試合後は事もなげに言った。

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