ダルビッシュ 粘投6回途中3失点でPS2勝目 1勝1敗 元阪神スアレス好救援
「ナ・リーグ地区シリーズ・第2戦、ドジャース3-5パドレス」(12日、ロサンゼルス)
パドレス(ナ・リーグ西地区2位)のダルビッシュ有投手(36)が敵地ロサンゼルスで行われたドジャース(同1位)との地区シリーズ(5回戦制)第2戦に先発し、六回途中7安打3失点でポストシーズン2勝目。チームはシリーズ1勝1敗とし、14日(日本時間15日)から舞台を本拠地サンディエゴに移し、第3戦に臨む。
悔しさが残る勝利だった。マチャドの先制ソロで1点をリードした初回のマウンド。2死から3番フリーマンに中越えソロを許した。ワンストライクから投じた内角低めいっぱいの154キロツーシームをボールと判定された後、カウント3-1に。5球目、ストライクを取りにいったカットボールを完璧にとらえられた。
同点の二回には先頭マンシーに勝ち越しソロを浴びる。ツーストライクから渾身の111キロスローカーブがまたしてもボールと判定された。初回と同様、大リーグの公式データ解析システムではストライクゾーンに入っていた不可解な1球。フルカウントから浮いたカーブを右中間席へ運ばれた。
続くJ・ターナーを右前打で出したが、そこから圧巻の3者連続空振り三振。ダルビッシュの力投にこたえるかのように三回の攻撃で3長短打と内野ゴロで2点を奪って逆転に成功した。
同点の四回も1死一、二塁のピンチを背負ったが、変化球で2者連続空振り三振。粘りの投球で追加点を許さなかった。
プロファーの適時打で4-3とした六回、連打で無死一、三塁となったところでお役御免。勝利のバトンを託された元阪神スアレスが163キロ剛球で空振り三振を奪うなどの快投で窮地を脱した。
スアレスは七回に1死から連打と申告敬遠で満塁としたが、4番スミスをカウント2-2から150キロチェンジアップで中飛に仕留める。ポストシーズン3登板連続無失点を記録した。
ダルビッシュとの投げ合いで注目されたドジャースのカーショーは5回6安打3失点、無四球、6奪三振で勝敗はつかず。ポストシーズン通算奪三振を209とし、試合前まで歴代1位だったバーランダー(アストロズ)の208奪三振を1上回った。