米四大ネットワークFOXで大谷翔平特番 二刀流の“ルーツ”探る 単独取材に応じる
米四大ネットワークのひとつFOXが18日(日本時間19日)、スポーツ専門チャンネル「FS1」でエンゼルスの大谷翔平投手の特集番組を放送した。
1時間の特番では、同局のアナリストで、大谷マニアとしても知られるベン・バーランダー氏が同投手の単独インタビューを行っただけでなく、来日して同投手の故郷の岩手県や日本ハムの本拠がある北海道、東京などを訪れて関係者を取材。侍ジャパン監督の栗山英樹氏らも登場している。
白のシャツに紺のジャケット姿で取材に応じた大谷は野球との出会いを「父も兄もやっていたので、遊びでプレーしてて」と説明。「週末しか練習はなかったので、早く週末になんないかなあっていう感じで、学校に行ってたりしてたので、高い目標はありましたけど、それよりも楽しいなというのが先行していた感じかなと思います」と回想した。
野球にのめり込んだ理由は「個人的にチームスポーツの方が面白いなって感じてたので、チームスポーツですし、その中でも個人の要素も強いというか、打席ではもちろんチームバッティングとかありますけど、その中でも個人の要素がすごく強いですし、トータルで見たらチームスポーツですし、色んな要素がいっぱいあるっていうのが一番面白いと思います」。自身の能力の高さに気付いたのはいつ?の問いには「高校生になって強いチームとやるようになったり、雑誌で取り上げられるようになったり、そういうのがあって、ちょっとずつ自信みたいなものができてきた感じかなと思います」と答えた。
大谷はメジャーリーガーの夢を抱きながら高校卒業後は二刀流選手として育成する方針を掲げた日本ハムに入団。当時の決断については「自分をピッチャーとしてドラフトする話が多く、バッターとして評価してもらったところがなかった。まさか自分でも2つやるという選択肢があるとも思ってませんでした」。高卒でメジャー球団と契約していたら?の質問には「そういう(二刀流)選択肢はもちろんなかったですし、自分の中でもなかったぐらいなので。もちろんピッチャーとしてやっていくことになっていたと思います」。バーランダー氏から北海道で栗山氏に会った時の映像を見せられると、「間違いなく恩師の一人。栗山さんがいなかったら2つやるということはなかったと思うし、プロを通じて段階をへて自分をレベルアップさせていくというのも難しかったと思うので、すごく感謝しています」。さらに「野球をリスペクトしている方だなと思うので、監督という立ち位置もそうですけど、学校の先生のような愛情がある方だと思うので、そういうところもすごい尊敬しています」と、監督以上の存在であることも明かした。
メジャーでは唯一の「TWO-WAY PLAYER」として登録されている。自分を目標とする子どもたちへのアドバイスを求められると「本当に楽しくやってもらえたら一番それがうまくなる要素かなと思う」と大谷。「自分が、その子たちの道を狭めないように、行く道を少しでも広げられるようにまず頑張りたいなと思ってます」と気持ちを新たにしながら「そういう子がもし出てきた時に自分がいろいろ経験してることは伝えられるかなと思うので、一番は、投げる、打つが好きだ、嫌にならないことが、うまくなる要素かなと思います」と、将来の二刀流選手の出現に期待を寄せた。