大谷翔平はジャッジに完敗 米老舗スポーツメディアの年間最優秀選手賞受賞ならず
米スポーツ専門メディアのスポーティング・ニューズが27日(日本時間28日)、米大リーグの各賞を発表し、両リーグMVPに相当する「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀賞)」にヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)を選出。昨季の受賞者だったエンゼルスの大谷翔平投手(28)は次点だった。
ジャッジは62本塁打を放ち、ア・リーグ記録を61年ぶりに更新。131打点と合わせて二冠を獲得した。この日、各賞を発表したスポーティング・-はヤンキースの主砲について「どのチームも欲しがるほど支配的な打者だった」と表現。本塁打と打点だけでなく、得点、四球、出塁率、長打率、OPS、OPS+、塁打、WARを加えた10部門でメジャー1位の数字を残したことを紹介した。
各賞は9月と10月初めに実施した選手、監督、球団フロントのアンケートによって決定。同サイトは「選手360人がアンケートに応じ、得票率66%のジャッジが約18%で次点だった大谷を簡単に上回った」と記した。
2年連続受賞を逃した大谷だったが、投打同時出場28試合を含む157試合に出場し、投手としてリーグ4位の15勝&防御率2・33、同3位の219奪三振を、打者で同4位の34本塁打、同7位95打点を記録。メジャー史上初めて10勝&30本塁打を達成し、2リーグ制となった1901年以降では初めて規定投球回数と規定打席数を同時にクリアする偉業を成し遂げた。
しかし、投票結果はジャッジの圧勝だったようで、同サイトは「この部門では7選手に票が入ったが、圧倒的多数の投票者の頭の中は、2022年は明らかにアーロン・ジャッジ・ショーだった」と伝えた。
スポーティング・ニューズは1886年に総合スポーツ週刊誌として創刊された老舗メディアで2012年を最後にデジタル媒体に移行した。
ジャッジは13日に発表された米野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」の年間最優秀選手にも選出。大谷は次点だった。
◆スポーティング・ニューズ各賞は以下のとおり〈プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)〉 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
〈ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)〉 ア・リーグ フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)、ナ・リーグ スペンサー・ストライダー(ブレーブス)
〈カムバックプレーヤー・オブ・ザ・イヤー(カムバック賞)〉 ア・リーグ ジャスティン・バーランダー(アストロズ)、ナ・リーグ ブランドン・ドルーリー(レッズ、パドレス)
〈マネジャー・オブ・ザ・イヤー(最優秀監督)〉 ア・リーグ ブランドン・ハイド(オリオールズ)、ナ・リーグ バック・ショウォルター(メッツ)
〈MLBエグゼクティブ・オブ・ザ・イヤー(最優秀球団フロント)〉 クリス・アントネッティ(ガーディアンズ)