フィリーズ5点差逆転で先勝 伏兵リアルミュートが決勝ソロ含む3打点躍動「最高」
「ワールドシリーズ・第1戦、アストロズ5-6フィリーズ」(28日、ヒューストン)
ワールドシリーズ(7回戦制)が28日、ヒューストンで開幕し、14年ぶり3度目の優勝を目指すフィリーズ(ナ・リーグ)が5年ぶり2度目の頂点を狙うアストロズ(ア・リーグ)に延長十回、6-5で先勝した。5点を先行されたフィリーズは四回に3点、五回に2点を奪って追い付き、延長十回にリアルミュートが決勝のソロを放った。アストロズは今ポストシーズンで初黒星。
延長十回、フィリーズのリアルミュートが力で押し込んだ。バットの先で捉えた打球は、アストロズファンで埋まった右翼席へ届く決勝のソロ。3打点と活躍した31歳の伏兵は「最高の気分」と高揚した。
2014年にマーリンズでデビューし、イチローともプレー。19年にフィリーズに移籍。通算134本塁打の強打の捕手が初めてワールドシリーズの舞台に立った。五回1死一、二塁は左中間フェンス直撃の同点2点二塁打。バーランダーのカーブをつかまえ、相手エースを攻略した。
ワイルドカードから勝ち上がったチームは大舞台でも爆発力を発揮し、5点差をはね返しての逆転勝ち。リアルミュートは「日替わりでヒーローが生まれるよ」と、仲間への信頼を口にした。