大谷翔平 選手投票MVP逃す 2年連続最終候補入り 62本塁打ジャッジ2部門受賞

 米大リーグ選手会は4日(日本時間5日)、選手間投票で選ぶ「プレーヤーズ・チョイス・アワード」各賞の受賞者を発表。エンゼルスの大谷翔平投手(28)は昨季に続いて両リーグのMVPにあたる「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」と、最優秀野手の「アウトスタンディング・プレーヤー」の2部門で最終候補に入っていたが、いずれもアーロン・ジャッジ外野手(31)が選出された。

 大谷は5年目の今季、投打同時出場28試合を含む157試合に出場し、投手としてリーグ4位の15勝&防御率2・33、同3位の219奪三振を、打者で同4位の34本塁打、同7位95打点などを記録。メジャー史上初めて10勝&30本塁打を達成し、2リーグ制となった1901年以降では初めて規定投球回数と規定打席数を同時にクリアする偉業を成し遂げた。

 大谷と同様、2部門で最終候補に入っていたジャッジは、ア・リーグ新記録を61年ぶりに塗り替える62本塁打をマークし、131打点で2冠を獲得。打率・311はリーグ2位でメジャー10年ぶりの3冠を逃したが、133得点、出塁率・425、長打率・686、OPS1・111、391塁打はいずれもメジャー1位の成績。選手会はア・リーグの「アウトスタンディング・-」のファイナリストが通常の3人から2人になった理由を「得票率が5%を超えた選手がほかにいなかった」と説明していた。

 今季の賞レースは大谷とジャッジの一騎打ちが予想されているが、ここまで発表された米野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」、米スポーツ専門メディア「スポーティング・ニューズ」の年間最優秀賞はどちらもジャッジが獲得し、大谷は次点だった。

 右肘手術から復活したジャスティン・バーランダー投手(アストロズ)がア・リーグの「アウトスタンディング・ピッチャー」と「カムバック・プレーヤー」を受賞。来年2月に40歳になる右腕はメジャー1位の防御率1・75&WHIP0・83、リーグ最多の18勝の好成績を残した。

▽「プレーヤーズ・チョイス・アワード」各部門受賞者

<プレーヤー・オブ・ザ・イヤー(年間最優秀選手)>

アーロン・ジャッジ(ヤンキース)打率・311、62本塁打、131打点

<アウトスタンディング・プレーヤー(最優秀野手)>

ア・リーグ

ジャッジ(ヤンキース)打率・311、62本塁打、131打点

ナ・リーグ

ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)打率・317、35本塁打、115打点

<アウトスタンディング・ピッチャー(最優秀投手)>

ア・リーグ

ジャスティン・バーランダー(アストロズ)18勝4敗、防御率1・75、185K

ナ・リーグ

サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)14勝9敗、防御率2・28、207K

<アウトスタンディング・ルーキー(新人王)>

ア・リーグ

フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)打率・284、28本塁打、75打点、25盗塁

ナ・リーグ

スペンサー・ストライダー(ブレーブス)11勝5敗、防御率2・67、202K

<カムバック・プレーヤー(復活賞)>

ア・リーグ

バーランダー(アストロズ)18勝4敗、防御率1・75、185K

ナ・リーグ

ロナルド・アクーニャ(ブレーブス)打率・266、15本塁打、50打点

<マービン・ミラー賞(社会貢献)>

フランシスコ・リンドア(メッツ)<カート・フラッド賞>

スティーブ・ロジャーズ

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