アストロズ世界一 71歳熱狂的ファンがスポーツ賭博史上最高107億円を獲得
「ワールドシリーズ・第6戦、アストロズ4-1フィリーズ」(5日、ヒューストン)
アストロズ(ア・リーグ第1シード)が逆転勝ちで4勝2敗とし、5年ぶり2度目のワールドチャンピオンに輝いた。ナ・リーグ覇者フィリーズは今季から新設されたワイルドカード3枚目、第6シードから下剋上で勝ち上がったが、14年ぶりの覇権奪回はならなかった。シリーズMVPにはリーグ優勝決定シリーズに続き、新人遊撃手のペーニャが選出された。
アストロズが1勝2敗から3連勝で5年ぶりの頂点に立ったワールドシリーズ。米メディア、ラスベガス・レビュー・ジャーナルによると、アストロズの本拠地ヒューストンで家具店を営み、「マットレス・マック」の愛称で親しまれているジム・マックインベールさんは1000万ドル(約14億7000万円)を「アストロズ優勝」に賭け、スポーツギャンブル史上最高額となる7260万ドル(約106億7000万円)を獲得したという。
かけ金は家具店が企画した「3000ドル(約44万1000円)以上分を購入した方に『アストロズ優勝』に限り、配当に応じて購入額と同じか、2倍のキャッシュバックを保証」というキャンペーンでの約3000人の売上金。同氏はレギュラーシーズン中の5月と7月にラスベガス、ルイジアナ、アイオワにある6カ所に100~300万ドル(約1億4700~4億41000万円)ずつ、計1000万ドルをベットしたという。
熱狂的なアストロズファンでもある71歳はこの日行われた第6戦の始球式を務め、スタンドから大きな歓声と握手を浴びた。同サイトは、マックインベールさんがワールドシリーズでアストロズに賭けたのは今回が初めてではなく、球団創設初制覇を成し遂げた17年に1200万ドル(約17億6400万円)をゲットしているが、19年はチームがナショナルズに敗れたため、1300万ドル(約19億1100万円)を失ったと伝えた。