米大リーグ選手会は６日（日本時間７日）、ワールドシリーズ終了を受けてフリーエージェント（ＦＡ）になった１３１選手を発表。ア・リーグ新記録となる６２本塁打を放ち、１３１打点と合わせて２冠のアーロン・ジャッジ外野手（３０、ヤンキース）、サイ・ヤング賞３回で通算１９７勝のクレイトン・カーショー投手（３４、ドジャース）らのほか、日本選手ではレンジャーズ傘下３Ａラウンドロックの有原航平投手（３０）が名を連ねた。

　有原は２０年オフに日本ハムからポスティングシステムを利用してレンジャーズと２年６２０万ドル（約９億円）で合意。１年目の昨季は開幕から４登板で２勝１敗、防御率２・２１と好投したが、５月に右肩動脈瘤の手術で長期離脱を余儀なくされ、復帰後最後の３登板は０勝１敗、防御率６・７５と苦しんだ。

　今季は３Ａで開幕を迎え、８月にメジャー昇格。同２１日のツインズ戦で６回４安打無失点と好投し、シーズン初勝利を手にした。本来の力を取り戻したかに見えたが、その後の３試合は大量失点を重ねてシーズン成績は１勝３敗、防御率９・４５。９月にメジャー４０人枠から外された後、３Ａラウンドロックに配属された。メジャー通算成績は３勝７敗、防御率７・５７。日本球団では阪神が獲得に向けて調査しており、先発陣強化を目指す複数球団が興味をもっているとみられる。