大谷翔平 MVP最終候補入り ジャッジと一騎打ち予想 サイ・ヤング賞は上位3人逃す

 全米野球記者協会(BBWAA)は7日(日本時間8日)、記者投票による各賞の最終候補を発表し、エンゼルスの大谷翔平投手(28)がア・リーグMVPの最終候補3人に入った。昨季は満票で同賞を受賞しており、2年連続のファイナリスト。ヤンキースのアーロン・ジャッジ外野手(30)との一騎打ちが予想されている。最優秀投手賞にあたるサイ・ヤング賞は得票上位3人には入らなかった。

 MVPはBBWAAから選ばれた30人が10名連記で投票。1位14点、2位9点、3位8点、4位7点、…、10位1点の合計で決定される。受賞者発表は17日(同18日)。

 大谷は5年目の今季、投打同時出場28試合を含む157試合に出場し、投手としてリーグ4位の15勝&防御率2・33、同3位の219奪三振を、打者で同4位の34本塁打、同7位95打点などを記録。メジャー史上初めて同一シーズンに10勝&30本塁打を達成し、2リーグ制となった1901年以降では初めて規定投球回数と規定打席数を同時にクリアする偉業を成し遂げた。

 大谷と一騎打ちが予想されているジャッジは、ア・リーグ新記録を61年ぶりに塗り替える62本塁打をマークし、131打点で2冠を獲得。打率・311はリーグ2位でメジャー10年ぶりの3冠を逃したが、133得点、出塁率・425、長打率・686、OPS1・111、391塁打はいずれもメジャー1位の成績だった。

 同外野手はここまで選手間投票で選ぶ「プレーヤーズ・チョイス・アワード」の両リーグのMVPにあたる「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」と、ア・リーグの最優秀野手「アウトスタンディング・プレーヤー」をダブル受賞したほか、米野球専門誌「ベースボール・ダイジェスト」と米スポーツ専門メディア「スポーティング・ニューズ」の年間最優秀賞にも選出され、すべての賞を総なめにしている。

◆各賞最終候補は以下の通り。

<MVP>

ア・リーグ

大谷翔平(エンゼルス)打率・273、34本塁打、95打点、15勝9敗、防御率2・33、219K

アーロン・ジャッジ(ヤンキース)打率・311、48本塁打、111打点

ヨルダン・アルバレス(アストロズ)打率・306、37本塁打、97打点

ナ・リーグ

ポール・ゴールドシュミット(カージナルス)打率・317、35本塁打、115打点

ノーラン・アレナド(カージナルス)打率・293、30本塁打、103打点

マニー・マチャド(パドレス)打率・298、32本塁打、102打点

<サイ・ヤング賞(最優秀投手)>

ディラン・シース(ホワイトソックス)14勝8敗、防御率2・20、227K

アレック・マノア(ブルージェイズ)16勝7敗、防御率2・24、180K

ジャスティン・バーランダー(アストロズ)18勝4敗、防御率1・75、185K

ナ・リーグ

サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)14勝9敗、防御率2・28、207K

マックス・フリード(ブレーブス)14勝7敗、防御率2・48、170K

フリオ・ウリアス(ドジャース)17勝7敗、防御率2・16、166K

<新人王>

ア・リーグ

スティーブン・クワン(ガーディアンズ)打率・298、6本塁打、52打点、19盗塁

フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)打率・284、28本塁打、75打点、25盗塁

アドリー・ラッチマン(オリオールズ)打率・254、13本塁打、42打点

ナ・リーグ

ブレンダン・ドノバン(カージナルス)打率・281、5本塁打、45打点

マイケル・ハリス(ブレーブス)打率・297、19本塁打、64打点

スペンサー・ストライダー(ブレーブス)11勝5敗、防御率2・67、202K

<最優秀監督>

ア・リーグ…テリー・フランコーナ(ガーディアンズ)、ブランドン・ハイド(オリオールズ)、スコット・サービス(マリナーズ)

ナ・リーグ…デーブ・ロバーツ(ドジャース)、バック・ショーウォルター(メッツ)、マイク・スニッカー(ブレーブス)

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