千賀争奪戦にエンゼルス参戦 FA市場“年俸28億円”級評価 大型契約提示できるか
ソフトバンクから海外FA権を行使してメジャー移籍を目指す千賀滉大投手(29)について、MLB公式サイトは12日、投打の「二刀流」で活躍する大谷翔平投手(28)が所属するエンゼルスが、興味を示していると報じた。すでに複数球団による争奪戦に発展しているとみられ、エンゼルス移籍が実現すればポストシーズン進出へ強力な日本選手タッグとなりそうだ。
ポストシーズン進出へ、強力な日本選手タッグとなるかもしれない。この日、MLB公式サイトだけでなく、MLBネットワークのジョン・モロシ記者が「ドジャースやレンジャーズなど、FAのコウダイ・センガを調査しているチームにエンゼルスが加わった」とツイッターに記した。
メジャーのFA市場では上位にランクされており、米スポーツサイト「アスレチック」は「4年8000万ドル(約112億円)以上のオファーが出なかったら驚きだ」と、1年平均28億円以上の投手と評価した。
今季、エンゼルスの先発陣はエース・大谷が自己最多の15勝、防御率2・33をマーク。サンドバル、デトマーズ、スアレスと3人の左腕が台頭してきた。8年連続でポストシーズン進出を逃したが、先発投手の防御率3・67はメジャー30球団中6位の好成績だ。
来季も先発6人制を維持する予定で、過密スケジュールのメジャーで1年目を戦う千賀にとっては余裕のある登板間隔はプラス条件となる。ミナシアンGMは今オフの補強ポイントの一つに先発投手を挙げており、千賀のリストアップに至った模様。ただ一方でチームは身売りを検討しており、大型契約を提示できるのかは不透明な状況だ。
千賀は自身のツイッターで移籍先に関し「大都市希望、一言も言ってないけど」と強調した。ドジャース、レンジャーズだけでなく、パドレスやカブス、ブルージェイズ、マリナーズなども調査していると伝えられており、争奪戦の行方が注目される。