元三冠王カブレラ 来季限りで現役引退表明 親日家 大谷へのいたずら話題
MVPを2回獲得し、12年には三冠王に輝いたタイガースのミゲル・カブレラ選手(39)が28日(日本時間29日)、来季限りで現役引退を表明した。
ベネズエラ出身のカブレラは03年にマーリンズでメジャーデビューを果たし、08年にトレードでタイガースへ移籍。パワーと技術を兼ね備えた打撃で08年に本塁打で初のタイトルを獲得すると、10年に打点王、11年には首位打者に。12年は打率・330、44本塁打、139打点でリーグ45年ぶりの三冠王となり、MVPにも選出された。13年は3年連続首位打者となり、2年連連続MVP受賞の快挙を成し遂げた。
ベネズエラ人初の通算3000安打を達成するなど、メジャー20年の通算成績は2699試合、打率・308、3088安打、507本塁打、1847打点。球宴12回。今季は腰痛に苦しみながら112試合に出場し、打率・254、5本塁打、43打点だった。来季で8年2億4800万ドル(約344億5000万円)の契約を満了する。
この日、大リーグ公式サイトで掲載された動画で同選手は「(来季が)最後の年になると思う」、「野球にサヨナラを言う時が来たと思う」などと話した。
カブレラは親日家としても知られており、イチローさんら日本選手と交流。今季も一塁手で出場した試合では、出塁したエンゼルスの大谷に仕掛けるいたずらが話題になった。