藤浪のメジャー1年目を米野球データサイトが辛口予想 6勝5敗、防御率3・70
米野球データサイト、ファングラフスは13日(日本時間14日)、阪神からポスティングシステムを使ってアスレチックスと1年契約で合意した藤浪晋太郎投手(28)のメジャー1年目の成績を6勝5敗、防御率3・70と予想した。
藤浪の今季の成績はデータ分析予測システム「ZiPS」を用いて算出。シーズン登板数は16試合で、そのうち先発は10試合とし、6勝5敗、防御率3・70、92回2/3を投げて92奪三振、53四球、6被本塁打、WAR1・4と予想した。同サイトは「制球の問題が十分に考慮されている」「直球とスプリットの横の動きが打球に角度をつけさせず、阪神ではゴロ打球率は毎年50%以上だった」などと“辛口予想”の理由を説明。さらに、パワーピッチャーにとって本塁打の出にくい本拠地がプラスに作用するとした。
同サイトは長文で藤浪のピッチングの変遷を紹介。12年ドラフトで阪神からドラフト1位で指名されたときには「多くの評論家が大谷翔平より上と考えていた」。プロ1年目の13年から16年までは「エクセレントな投球を続けていた」と高く評価。17年以降は制球難に苦しみ、好不調の波があったことをグラフなどで説明した。
昨季に関してはリリーフや2軍での登板を経験したことで投球が改善したと記述。与四球率はNPB平均を下回る7・6%をマークし、各球種の平均球速も自己ベストを更新したとし、直球の96・3マイル(約155キロ)はロッテ・佐々木朗の98・9マイル(約159キロ)、メッツ・千賀の96・5マイル(約155・2キロ)に続いて3番目、スライダーの86マイル(約138キロ)は佐々木に次いで2番目、スプリットの91・4マイル(約147キロ)は日米の先発投手の中では最高だったと伝え、「球速に関してはメジャーの平均以上だ」と記した。
アスレチックスでの役割については「藤浪のコントロールに対する評価次第で先発とリリーフ、どちらもありうる」とする一方で、ローテーションの枠を争う投手のほとんどが実績と経験に乏しいと指摘した。
藤浪はアスレチックスと年俸325万ドル(約4億2000万円)プラス出来高100万ドル(約1億3000万円)で契約した。