筒香嘉智、DHと左翼でメジャー昇格チャンス レンジャーズとマイナー契約 球団発表
ブルージェイズ傘下3AからFAになった筒香嘉智選手(31)がレンジャーズとマイナー契約を結んだ。15日(日本時間16日)、球団が正式発表した。2月から始まるメジャーのキャンプに招待選手として参加する。
筒香は19年オフにDeNAからポスティングシステムを使ってレイズと2年1200万ドル(約15億4000万円)で合意。しかし、2シーズンで77試合、打率・187、8本塁打、29打点と結果を残せず、21年途中に戦力外となり、ドジャース、パイレーツを渡り歩いた。
昨季はパイレーツと単年400万ドル(約5億1000万円)で再契約し、50試合に出場したが、打率・171、2本塁打、19打点、OPS・478と復調できず、昨年8月に自由契約となった。その後、ブルージェイズとマイナー契約を結び、3Aで29試合、打率・265、5本塁打、18打点を残した。メジャー通算成績は182試合、打率・197、18本塁打、75打点、OPS・630。
2月20日から始まるキャンプに招待選手として参加する筒香のメジャー昇格の可能性はある。一塁は昨季27本塁打のロウで確定しているが、指名打者と左翼手は安定感を欠く。
昨季のレンジャーズはチーム全体の指名打者の成績は打率・225(メジャー30球団中20位)、20本塁打(同16位タイ)、68打点(同22位タイ)、OPS・684(同20位)と低迷。捕手と一塁も兼任するガーバーがけがでわずか54試合しか出場できず、打率・207、10本塁打、24打点。筒香と同じ左打ちで内野ユーティリティのミラーもけがで81試合の出場にとどまり、打率・212、7本塁打、32打点だった。
また、左翼は8月にメジャーデビューした有望株トンプソンが55試合で18盗塁と持ち味を発揮したが、打率・265、1本塁打、9打点、OPS・677とパワーに欠ける。昨季終盤はマイナーで主に外野両翼を守った筒香がオープン戦で持ち味の長打力を発揮すれば、道が開ける。大リーグ情報サイトのMLBトレード・ルーマーズは「レンジャーズは不安定な左翼に若い選手の起用を好むかもしれない場合でも筒香を戦力のオプションとして考える可能性はある」とつづった。