藤浪晋太郎「すごく楽しみ」アスレチックス入団会見 英語スピーチ全文と一問一答

 阪神からポスティングシステムを使ってアスレチックスと1年契約を結んだ藤浪晋太郎投手(28)が17日(日本時間18日)、オークランドの球団事務所で入団会見を行った。契約内容は1年325万ドル(約4億2000万円)プラス先発登板数に応じた出来高100万ドル(約1億3000万円)とタイトルボーナス40万ドル(約5000万円)。冒頭の流暢な英語のスピーチでは会見場に拍手と歓声が起こり、関西人らしいノリの良さで笑いを誘った。

▽藤浪の会見冒頭スピーチ全文

Hi nice to meet you, everyone.(皆さん、はじめまして)I’m Shintaro Fujinami.Please call me Fuji,like Mt.Fuji.(藤浪晋太郎です。富士山と同じようにフジと呼んでください)

First of all,I would like to thank my parents.(まず最初に僕の両親に感謝したいと思います)Without their huge support,I wouldn’t be standing here right now.(2人の大きなサポートがなければ、今の僕はありません)

Second of all,I want to thank Hanshin Tigers for my 10 years of my professional career in Japan.(次に日本でプロとして10年間、お世話になった阪神タイガースに感謝したいです)Thank you so much for giving me opportunity to pitch against the best hitters in the world.(世界最高の打者たちに投げるチャンスを与えてくださり、本当にありがとうございました)

Lastly,I would like to thank Oakland A’s, the GM David and my agents,Scott and all the staff from Boras Corporation that believe in me and my fans.(最後になりましたが、オークランド・アスレチックス、デビッドGM、そして僕を信じてくれた代理人のスコットとボラス・コーポレーションのスタッフ、そして、ファンに感謝の気持ちを伝えたいです)

I promise that I do my best to show you my appreciation through my performance.(パフォーマンスで感謝の気持ちを伝えられるようにベストを尽くすことを約束します)

I’m very excited to play Oakland A’s and pitch the best league in the world.(オークランド・エーズでプレーし、世界最高峰のリーグで投げることにとても興奮しています)

Go Oakland A’s!(ゴー、オークランド・エーズ!)Thank you.(ありがとうございました)

▽あいさつの後の一問一答は以下のとおり。

-なぜアスレチックスを選んだのか?

「一番自分を高く評価して信頼してくれたチームだからです」

-カリフォルニアを訪れたことは?

「カリフォルニアには前回のWBCでロサンゼルスに一度だけ」

-日本でプロ入りからここまで投球はどのように改善されたか?

「球も速くなりましたし、変化球もたくさん投げれるようになって、コマンドとかも覚えたりとか、いろんな面でいい経験を日本でしてきました」

-大谷が所属するエンゼルスと同じ地区。対戦は楽しみ?

「もちろんです。世界最高の選手の一人ですし、同級生ですけどね、楽しみにしてくれている日本のファンの方もいると思うので、チャンスがあれば思い切って勝負したいなと思います」

-米国入りはいつ?ベイエリアを回って見た感想は?

「1週間前ぐらいに来て、たくさんいろんなところを見せてもらいました。すごい落ち着いたところから、賑わってるところから、たくさんあって、気候もいいですし、すごくいいところだなと思ってます」

-気に入っている場所は?

「球場が一番です」

-昨季は与四球率が自己ベストだった。コントロールに自信を持っている?

「もちろん(即答)。ファストボールもスプリットも変化球もコントロールできてると思っています」

-他の投手から助言は?

「ダルビッシュさんと前田健太さんにはちょっとアドバイスをいただきました。これからもいろいろ聞きたいなと思ってます」

-球場内外で一順応すべき一番大きなことは?

「英語はもちろん勉強する必要があると思いますし、文化を勉強していろんな人とコミュニケーションして、いろいろ学んで吸収していくことが一番かなと思います」

-対戦したい打者は?

「やっぱり同級生で日本で一緒にやった大谷翔平と鈴木誠也はぜひ勝負してみたいなと思ってます」

-冒頭あいさつの英語は素晴らしかった。日本でも自己紹介の時はいつも「富士山のようにフジと呼んで」と言っている?

「日本ではシンタロウと呼ばれることが多いんですけど、シンは発音しにくいかなあと、フジの方がみんなマウント・フジも知ってるし、分かりやすいかなと思って」

-富士山に登ったことは?(笑)

「ないです」

-ベイエリアで日本人の草野球リーグがある。時間があるときにぜひ来てください。

「ぜひ。ぜひとも行きます。4番・ショートなら行きます」

-大谷は男前だし、女性に人気もある。あなたも女性ファンが増えると思いますよ。

「そこは負けないように頑張ります」(会見場に笑い)

-自信をもっているところは?

「ファストボール(直球)とスプリットには自信を持ってますし、ファストボールのアベレージもこちらでは速い方だと思うので、そのあたりは自信はもってますし、勝負するにあたって思い切って勝負できるところ、思い切って腕を振って勝負していきたいなと思ってます」

-ユニホームに袖を通した感想は?

「すごく、こう、なんて言うんですかね、感慨深いですし、ただ、プレーが始まっていないので何とも言えないんですけど、これから始まるなという期待と希望にあふれてますし、すごく楽しみな気持ちです」

-背番号1は?

「まだちょっとわからないですけども、1番でないのは確かです」

-オフの取り組み。新たな試みは?

「体をつくること、ウェートトレーニングを含めてしっかりやってきましたし。メジャーリーグのボールは日本とは違うので、そのあたり特殊と思いますし、キャッチボールはけっこう頻繁にやっていたというか、ボールにアジャストするところが一番、新しいというか、大事だと思ってますし、重視して取り組んでいるところではあります。(手ごたえは)気候も違いますし、何とも言えないんですけど、日本で投げるぶん、こっちでキャッチボールしたぶんには今のところ、特に問題ないかなと思ってます」

-米国に来ても変えたくないことは?

「アジャストしないといけないことはたくさんあると思いますし、言葉も文化も違うと思うので、多々あるんですけども、変えたくないところ、やっぱり、思い切ってプレーするところっていうところは失いたくないなと思います。文化が違えば、思い切りの良さっていうのはどこでも武器となりうると思うので、そのあたりなくさないようにしていきたいと思います」

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