メジャー最速１０５・１マイル（約１６９・１キロ）の記録を持つキューバ人左腕、アロルディス・チャプマン投手（３４）がロイヤルズと１年３７５万ドル（約４億８０００万円）の契約で合意した、と１９日（日本時間２０日）、大リーグ公式サイトなどが伝えた。契約には年俸を上回る出来高４００万ドル（約５億１０００万円）がつくという。

　２月に３５歳になるチャプマンは１３年前の１０年１月にレッズと契約を結び、同年８月にメジャーデビュー。最速１６９キロの剛速球を武器に１２年から５年連続３０セーブをマークした。１７年からヤンキースと５年８６００万ドル（約１１０億円）の大型契約を結び、３年目終了後に契約を見直して３年４８００万ドル（約６１億４０００万円）で合意した。

　メジャー１３年目の昨季は開幕から５月１１日まで８連続セーブを記録したが、５月下旬に左アキレス腱炎症で長期離脱。抑えの座をホームズに譲った。戦列復帰した７月１日以降はセットアッパーで被打率・１６４と安定した投球を続けていたが、８月に左ふくらはぎに新たに入れたタトゥーによる感染症で２度目の負傷者リスト入り。プレーオフのメンバーからも外された。シーズン登板数は３９にとどまり、３勝３敗９セーブ。防御率４・３６、奪三振率１０・４、与四球率６・８はいずれも自己ワーストを更新した。フォーシームの平均球速は１６年の１０１・１マイル（約１６２・７キロ）から年々落ちており、今季は９７・５マイル（約１５７キロ）だった。メジャー通算成績は６６７試合、４４勝３５敗３１５セーブ、防御率２・４８、球宴７回。

　今季年俸は昨季の１６００万ドル（約２０億５０００万円）から１２２５万ドル（約１５億７０００万円）のダウンとなる。