MLB51勝右腕、DV疑いで調査 交際女性の首絞めや乳児に噛みタバコ投げつけ 米報道
ホワイトソックスのマイク・クレビンジャー投手(32)がドメスティック・バイオレンス(DV)などの疑いで米大リーグ機構(MLB)から調査を受けている、と24日(日本時間25日)、米紙USAトゥデー電子版など、複数の米メディアが報じた。
同紙によると、クレビンジャーの元交際相手の女性が自身のインスタグラムで同投手から暴力を受けていたと告白。自身の妊娠中にタブレットを投げつけられたり、生後10カ月の娘に使用済みの噛みたばこを投げつけたといった具体的な内容をつづったほか、米スポーツサイトのアスレチックは昨季シーズン中にホテルの部屋で女性の首を絞め、平手打ちしたと伝えている。
クレビンジャーは11年ドラフト4巡目でエンゼルスに入団。14年8月にガーディアンズへトレードされた後、16年にメジャーデビュー。17~19年に3年連続2桁勝利をマークした。20年途中にパドレスへトレード移籍し、昨季は右肘靭帯再建手術から復帰し、ダルビッシュらとローテーションの柱として23登板、7勝7敗、防御率4・33の成績を残した。昨季終了後にFAになり、ホワイトソックスと1年の契約で合意。米メディアによると、年俸は800万ドル(約10億4000万円)で、2年目は相互オプションで年俸1200万ドル(約15億6000万円)だという。
米大リーグでは、前ドジャースのバウアーが女性への性的暴力問題でMLBから194試合の出場停止と無給の厳罰を受け、処分期間後にドジャースを自由契約になった前例がある。この日、ホワイトソックスと前所属球団のパドレスは声明文を出し、今回の問題を真摯に受け止め、MLBと同選手会によるDVや幼児虐待の規定を支持する姿勢を表明。クレビンジャーの今後に注目が集まる。