大谷、誠也、吉田らは侍キャンプ早期合流困難 メジャー関係者「発表されている日程に従う」
米大リーグ・パドレスのダルビッシュ有投手(36)が、WBC日本代表の宮崎キャンプ(2月17日~27日)に初日から参加することが31日、決まった。同投手がSNSで明らかにした。代表に選出したメジャー5選手の早期合流を希望していた侍ジャパン・栗山英樹監督(61)にとってはこれ以上ない朗報。一方で壮行試合出場などは認められず、一斉集合は限りなく不可能に近い情勢となった。
2月17日のキャンプ開始日が迫る中、全選手が初日に合流することは極めて厳しくなった。NPBを通じてMLBと交渉を続けているが、メジャー関係者はこの日、デイリースポーツの取材に「選手は発表されている日程に従い、所属チームと代表チームのキャンプに参加することになっています」と説明した。
ダルビッシュは初日からの参加を明言したが、あくまで特例の措置だ。日本が所属するB組は3月4日を正式なチーム集合日に設定。大会を主催するWBCIが設定する公式練習日が同5日で、翌6、7日の強化試合(対阪神、オリックス=京セラドーム大阪)から実戦出場が可能になる。
今大会出場国では韓国や、キューバなども同様のスケジュール。投打で調整が必要な大谷、鈴木、吉田ら野手の早期合流は難しくなったが、所属チームのキャンプで実戦出場し、直前まで打撃の感覚を養えるメリットもある。壮行試合には出場できなくても、一日も早い合流に向けた交渉が続けられる。