WBC優勝候補ドミニカ共和国非常事態 17勝左腕バルデスも不参加 先発陣5人目
3月に開催される第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の優勝候補、ドミニカ共和国代表の先発投手として予備登録選手のリストに入っていたアストロズのエース左腕、フランバー・バルデス投手(29)が出場しない、と8日(日本時間9日)、地元紙ヒューストン・クロニクルのチャンドラー・ローマ記者が自身のツイッターで伝えた。同代表の先発投手5人目。
昨季のバルデスは31登板、リーグ最多の201回1/3を投げ、自己最多の17勝(6敗)、防御率2・82をマーク。メジャー最多の26試合でクオリティスタート(6回以上、3自責点以下)を達成した。さらにプレーオフでは4試合に登板し、ワールドシリーズ2勝を含む3勝を挙げて5年ぶり覇権奪回に大きく貢献した。
ローマ記者によると、所属チームのブラウンGMがバルデスの不参加を公表。「アストロズは昨年多投したバルデスに大会に出ないことを勧めた」とつづった。
13年の第3回大会以来、2大会ぶり2度目の頂点を目指すドミニカ共和国代表はここまで先発ローテーションの柱として期待されていたヤンキースのフランキー・モンタス、マリナーズのルイス・カスティーヨ、ヤンキースのルイス・セベリーノ、ブルワーズのフレディ・ペラルタの4投手の不参加が報じられており、今回のバルデスを合わせると登録リスト入りしている9人のうち5人が外れる非常事態となった。
ドミニカ共和国は1次ラウンドD組でベネズエラ、プエルトリコ、イスラエル、ニカラグアと激突。勝ち進めば、日本とは準決勝で顔を合わせる可能性がある。
◆ドミニカ共和国代表の予備登録選手と昨季の成績
▽先発投手
サンディ・アルカンタラ(マーリンズ)14勝9敗、防御率2・28/22年サイ・ヤング(最優秀投手)賞、球宴2回
クリスチャン・バビエル(アストロズ)11勝9敗、防御率2・54
ジョニー・クエト(マーリンズ)8勝10敗、防御率3・35/最多奪三振1回、球宴2回/メジャー通算143勝
シーザー・バルデス(エンゼルス3A、成績は3A)10勝5敗、防御率3・94
▽救援投手
グレゴリー・ソト(フィリーズ)64試合2勝11敗30セーブ、防御率3・28/球宴2回
カミロ・ドバル(ジャイアンツ)68試合6勝6敗27セーブ、防御率2・53
フェリックス・バティスタ(オリオールズ)65試合4勝4敗15セーブ、防御率2・19
ラファエル・モンテロ(アストロズ)71試合5勝2敗14セーブ、防御率2・37
ワンディ・ペラルタ(ヤンキース)56試合3勝4敗4セーブ、防御率2・72
ブライアン・アブレイユ(アストロズ)55試合4勝0敗2セーブ、防御率1・94
ディエゴ・カスティーヨ(マリナーズ)59試合7勝3敗7セーブ、防御率3・64
セランソニー・ドミンゲス(フィリーズ)54試合6勝5敗9セーブ、防御率3・00
エマニュエル・クラセ(ガーディアンズ)77試合3勝4敗42セーブ、防御率1・36/最優秀救援投手、最多セーブ1回、球宴1回
ヘクター・ネリス(アストロズ)70試合6勝4敗3セーブ
ジェネシス・カブレラ(カージナルス)39試合4勝2敗1セーブ、防御率4・63
ヨハン・ドゥーラン(ツインズ)57試合2勝4敗8セーブ、防御率1・86
ホセ・レクラーク(レンジャーズ)39試合0勝3敗7セーブ、防御率2・83
イミ・ガルシア(ブルージェイズ)61試合4勝5敗1セーブ、防御率3・10
▽捕手
ゲーリー・サンチェス(ツインズFA)打率・205、16本塁打、61打点/SS1回、球宴2回
フランシスコ・メヒア(レイズ)打率・242、6本塁打、31打点
ペドロ・セベリーノ(パドレス・マイナー契約、成績はマイナー)打率・329、5本塁打、21打点
▽一塁手
ブラディミール・ゲレロ(ブルージェイズ)打率・274、32本塁打、97打点/本塁打王1回、GG1回、SS1回、球宴2回
▽二塁手
ケテル・マルテ(ダイヤモンドバックス)打率・240、12本塁打、52打点/球宴1回
ロビンソン・カノ(ブレーブスFA)打率・150、1本塁打、4打点/GG2回、SS5回、球宴8回/メジャー17年通算2639安打、335本塁打
ジーン・セグラ(マーリンズ)打率・277、10本塁打、33打点、13盗塁
ホルヘ・ポランコ(ツインズ)打率・235、16本塁打、56打点/球宴1回
▽三塁手
マニー・マチャド(パドレス)打率・298、32本塁打、102打点、100得点/GG2回、SS1回、球宴6回
ラファエル・デバース(レッドソックス)打率・295、27本塁打、88打点/SS1回、球宴2回
ホセ・ラミレス(ガーディアンズ)打率・280、29本塁打、126打点、20盗塁/SS4回、球宴4回
▽遊撃手
ジェレミー・ペーニャ(アストロズ)打率・253,22本塁打、63打点、11盗塁/GG1回
ワンダー・フランコ(レイズ)打率・277、6本塁打、33打点
ウィリー・アダメス(ブルワーズ)打率・249、24本塁打、77打点
アメド・ロサリオ(ガーディアンズ)打率・283、11本塁打、71打点、18盗塁
オニール・クルーズ(パイレーツ)打率・233、17本塁打、54打点、10盗塁
▽外野手
フアン・ソト(パドレス)打率・242、27本塁打、62打点/首位打者1回、SS3回、球宴2回
スターリング・マルテ(メッツ)打率・292、16本塁打、63打点、18盗塁/GG2回、球宴2回→1月に出場辞退
フリオ・ロドリゲス(マリナーズ)打率・284、28本塁打、75打点、25盗塁/新人王、SS1回、球宴1回
テオスカル・ヘルナンデス(マリナーズ)打率・267、25本塁打、77打点/SS2回、球宴1回
イーロイ・ヒメネス(ホワイトソックス)打率・295、16本塁打、54打点
ネルソン・クルーズ(パドレス)打率・234、10本塁打、64打点/本塁打王1回、打点王1回、SS4回、球宴7回/メジャー18年通算2018安打、459本塁打
マルセル・オズナ(ブレーブス)打率・226、23本塁打、56打点/本塁打王1回、打点王1回、GG1回、SS2回、球宴2回
フランミル・レイエス(カブスFA)打率・221、14本塁打、47打点
ホセ・シリ(レイズ)打率・213、7本塁打、24打点、14盗塁