エンゼルス・モレノオーナー「大谷を残したい」球団売却取りやめ後初言及
米大リーグ、エンゼルスのアート・モレノオーナーが今季終了後にFAとなる可能性がある大谷翔平投手(28)との契約延長を目指す意向を示した。8日(日本時間9日)、ニューヨーク・ポスト紙電子版が報じた。
同紙は「エンゼルスのオーナー、モレノが『不可能』と言われている大谷翔平の残留を希望している」との見出しで長文記事を掲載。単独インタビューで「大谷を残したいと思っている。彼は偉大な人物だ。世界でもっとも人気のある野球選手の一人であり、国際的スターであることは明白だ」などと発言したと記した。同オーナーが1月に球団売却の検討を取りやめてから、大谷の去就について言及するのは初めて。
エンゼルスは昨季まで8年連続でポストシーズン進出を逃している。多くの米メディアが今季の戦い次第で大谷がシーズン後にFAになると予想し、ドジャース、パドレス、メッツのほか、ヤンキースやマリナーズなどが争奪戦に加わるだろうと報じているが、同オーナーは「他の球団と同じようにわれわれにはチャンスはあると言いたい」と自信をのぞかせたという。
契約の規模について同紙は「4年前にトラウトがサインした(12年)4億2650万ドル(約561億円)を上回る記録的な見積もりを見ているとも話した。大方の予想では5億ドル(約658億円)あたりだが、なかにはそれ以上とも言われている」と記述。同オーナーが「経済的にはわれわれは上位10球団に入っているので不可能なことではない」と、大谷との超大型契約での合意も見据えていることを明かした。