米大リーグ、パドレスは９日（日本時間１０日）、ダルビッシュ有投手（３６）と６年の契約延長を発表した。今季は１７年オフに結んだ６年１億２６００万ドル（約１６５億７０００万円）の契約の最終年だったが、契約内容を見直し２８年までの長期契約で合意した。大リーグ公式サイトによると、総額は１億８００万ドル（約１４２億円）で、旧契約では１８００万ドル（約２３億７０００万円）だった今季の年俸は、エンゼルスの大谷と同じ日本選手最高となる３０００万ドル（約３９億５０００万円）にアップ。２４年以降は４２歳を迎える２８年まで１年平均１５６０万ドル（約２０億５０００万円）の年俸が保証される。

　ダルビッシュは２０年オフにカブスからトレードでパドレスへ移籍。昨季までの２シーズンはチームのエースとして６０試合に登板し、２４勝１９敗、防御率３・６１の成績を残した。メジャー界を驚かせた大型契約だが、３月に開催されるＷＢＣに関して出場だけでなく、１７日から始まる宮崎合宿への参加を容認するなど、球団のダルビッシュに対する信頼の現れが形となった。

　ダルビッシュは１１年オフに日本ハムからポスティングシステムを使ってレンジャーズへ移籍。１年目から３年連続２桁勝利をマークし、球宴にも連続選出。１５年３月には右肘手術を受けるなどの苦境を乗り越え、１７年にはドジャースでワールドシリーズのマウンドに立ち、２０年には最長勝のタイトルを獲得した。昨季までメジャー１１年の通算成績は２４２登板、９５勝７５敗、防御率３・５０、１４８８投球回、１７８８奪三振。球宴５回。

　今季はＷＢＣに日本代表の最年長選手として出場するほか、メジャー通算１００勝まで５勝、日米通算２００勝まで１２勝としており、節目のシーズンになると予想されている。