藤浪晋太郎に追い風 アスレチックスがまた先発候補を放出 公式サイト「開幕ローテ入り可能性高い」

 藤浪晋太郎投手(28)が所属するアスレチックスがマーリンズとのトレードで先発ローテーション候補の左腕AJ・パック投手(27)と引き換えにJJ・ブレデイ外野手(25)を獲得した、と11日(日本時間12日)、大リーグ公式サイトなど、複数のメディアが伝えた。

 パックは16年ドラフト1巡目、全体6位でアスレチックス入り。先発の超有望株として期待されたが、17年に左肘靭帯再建手術を受けてリリーフ転向。19年8月にメジャーデビューし、中継ぎで10試合2勝0敗、防御率3・18をマークした。20年は左肩手術、翌年も左上腕部を痛めるなど、けがに泣かされたが、昨季は自身初めてシーズンを通してメジャーに在籍し、62試合4勝3敗4セーブ、防御率3・12の好成績を残した。

 アスレチックスのフォーストGMは1月に同投手が先発投手に再転向し、キャンプでローテーションの枠を争うと明言。阪神からポスティングシステムを使って移籍した藤浪のライバルの一人と目されていた。

 チームは21年以降、マナイアやバシットら先発陣の柱を次々と放出。藤浪の入団会見が行われた1月にも昨季勝ち頭の左腕コールをオリオールズにトレードしたばかりだった。

 球団公式サイトはこの日、今季の開幕ベンチ入りメンバーを予想。先発投手5人に関しては昨季7勝で球宴にも選出されたブラックバーンを「確実」とし、藤浪と韓国リーグ4年で53勝を挙げ、5年ぶりに米球界に復帰するリシンスキーの新戦力2人を「開幕ローテーション入りの可能性が高い」と記した。3人のほかに昨季5勝のカプリーリアンと同2勝の左腕ウォルディチャックの2人を入れた。

 アスレチックスに新たに加入するブレデイは左投左打、身長190センチの長身外野手。名門バンダービルト大から19年ドラフト1巡目、全体4位でマーリンズに入団した。昨季は3Aで打率・228ながら82試合で20本塁打、52打点、OPS・835を記録し、7月にメジャー初昇格。65試合で打率・167、5本塁打、16打点、OPS・586だった。

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