アスレチックス・藤浪 キャンプ初日から見せた英語力 通訳なしで同僚とカーブ談議

 通訳なしでチームメートと話し込む藤浪(撮影・小林信行)
 キャンプ初日、守備練習をするアスレチックス・藤浪(右端)
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 「アスレチックス春季キャンプ」(15日、メサ)

 米大リーグ、アスレチックスの藤浪晋太郎投手(28)が15日(日本時間16日)、アリゾナ州メサでメジャー1年目のキャンプ初日を迎えた。キャッチボールや守備練習など、約1時間半の練習メニューに苦笑いで「だいぶ短いなという印象」。練習の合間には通訳なしで同僚とコミュニケーションを取るなど、1月の入団会見で絶賛された英語力の高さを見せた。

 体感気温7度。2月のアリゾナ特有の寒さの中、チームカラーの緑のパーカを着た藤浪の表情は穏やかだった。「あまり緊張はない。思ったよりリラックスして入れている」。日米20人足らずの取材陣。プロ11年目で初めて経験する静かな船出だった。

 バッテリー組のキャンプ初日。投手陣8人のグループでメニューをこなした。キャッチボールでは救援投手のタルノックとコンビを組んだ。投げ終えた後、「カーブがすごかったね」と声をかけると、24歳右腕からボールの握りを伝授された。通訳の助けなしの会話。1月の入団会見で披露した英語力を存分に発揮した。

 意思疎通は円滑に見えたが、「全然しゃべれないっていうのは痛感してますね」と苦戦している様子。「聞き取りはできるんですけど、ボキャブラリーがなさすぎて、うまく返せない」と、小さな悩みを口にした。

 新天地で選んだ背番号は11。「(12年に)タイガース入団の時につけてみたいと思っていたけど、(村山実氏の)永久欠番だったのでつけれなかった」。ダルビッシュ(パドレス)と川上(元中日)の名前を挙げ、「エースナンバーのイメージがすごく強くて、かっこいい」と、思い入れを語った。

 メジャー1年目の目標は「1年間ローテーションを守って2桁(10勝)や規定(投球回)を投げられたら」と藤浪。全体練習後は室内で独自メニューを黙々とこなした。

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