「レッドソックス春季キャンプ」（２０日、フォートマイヤーズ）

　各地でキャンプが行われ、ＷＢＣ日本代表の野手３人が始動した。レッドソックス入りした吉田正尚外野手（２９）はフロリダ州フォートマイヤーズで、フリー打撃や実戦形式の打撃練習で鋭い当たりを連発した。同じくキャンプインしたカブスの鈴木誠也外野手（２８）、カージナルスのラーズ・ヌートバー外野手（２５）も打撃練習に励んだ。

　レッドソックスの吉田はキャンプ初日から精力的に動いた。実戦形式の打撃練習ではサイ・ヤング賞（最優秀投手賞）２度の右腕クルバーと対戦。持ち前の選球眼の良さを発揮し、ボール球には手を出さなかった。空振りもなく、右前に安打性の打球を２本運んだ。

　「打つべき球を打てた。これから精度、質、強度を上げていければ、いいステップアップになる」と好感触。フリー打撃ではスイングを確認しながら丁寧に左右に打ち分け、５本の柵越えを放ってパワーも披露。「無事にスタートできうれしい」と笑顔を見せた。

　ＷＢＣに向けて３月３日に米国を離れるまで新天地で調整。日本代表の様子も気になるようで「早く合流して雰囲気を感じたいけれど、今できることはここでベストを尽くすこと」と、はやる気持ちを抑えていた。