大谷翔平「ここまで順調なのが一番の自信になる」万全の状態で侍ジャパン合流へ OP戦初登板2回無安打無失点

 先発した大谷。2回1/3を無安打無失点だった
 WBCに向けて初登板した大谷。1回を投げ終え、捕手を指さす
 試合前のブルペンで並んで投げる大谷(手前)と藤浪(撮影・小林信行)
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 「オープン戦、アスレチックス5-11エンゼルス」(28日、メサ)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)がオープン戦初登板で2回1/3を投げて無安打無失点に抑えた。34球を投げて与四球2、奪三振2、最速は158キロだった。この日の相手先発はメジャー1年目の藤浪晋太郎投手(28)で、14年7月19日のオールスター戦以来、3146日ぶりの同級生対決を実現させた。藤浪は2回1安打無失点、与四球3、奪三振3。39球で最速は同じく158キロだった。

 侍ジャパン合流を目前にして臨んだ最初で最後の実戦マウンド。大谷が掲げたテーマは例年と変わらなかった。

 「自分がどういう球を投げてるかというところにフォーカスしてました。たとえばスリーツーだからだとか、ノーツーだからシーズン中と同じように投げようとかではなく、どのカウントからでも自分が確かめたいと思った球種をバッター相手に投げていく。最初の登板はいつもそんな感じなので」

 初回は出力を抑えて投げた。「気持ちも入るマウンドなので、上げ過ぎないように。いっても95(マイル=153キロ)ぐらいじゃないかなと思っていた」。計画どおり、153キロの直球とスライダーを使い、わずか7球で3人を料理した。

 二回からは出力アップ。先頭打者には四球を与えたが、直球の球速を158キロまで上げ、後続をスライダーで空振り三振、スプリットで併殺打に仕留めた。三回は先頭をスプリットでバットに空を切らせて2つ目の三振。次打者をフルカウントからきわどいコースのボールで歩かせたところで予定の球数に達してお役御免。敵地スタンドから拍手と歓声を受けてベンチに下がった。

 「基本的にどの球も良かったんじゃないかなと思います」

 34球を振り返る大谷が満足感を口にする。

 昨季は1000球投げた投手の中で走者なしの場合の平均投球時間が最も長い21・7秒だった大谷。今季から導入される「ピッチクロック(投球時間制限)」は15秒以内に投球を完了しなければ、ワンボールのペナルティが課せられるが、この日は投球時間が20秒となる走者ありの場合も合わせて規定時間をクリア。「気持ち早めるぐらいで十分じゃないかなと思いますし、行く前に1回試せたのは大きい。シーズンに向けて不安もなくして、まずしっかりと行けるのは気持ち的にプラス」と手ごたえ。この日は公言どおり、投手からサインを発信できる電子機器を使用したことを明かし、「問題なく、スムーズにいったんじゃないかなと思います」と答えると、米メディアから「どこに着けていたの?」。その反応に大谷は左腕に着用していたことを伝えることなく、「分からないというのはいいことじゃないかなと思います」と言って笑顔を見せた。

 試合後は初出場のWBCに向けてキャンプ地を発った大谷。万全の状態で“1次キャンプ”を打ち上げ、「ここまで順調に来てるというのが自分自身にとって一番、自信になるんじゃないかなと思います」と言った。

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