アスレチックス・藤浪 大谷と3164日ぶり同級生対決 ともに最速158キロ&0封
「オープン戦、アスレチックス5-11エンゼルス」(28日、メサ)
各地でオープン戦が行われ、アスレチックスの藤浪晋太郎投手(28)はエンゼルス戦に先発し、オープン戦初登板。2回を投げ3四球を出したものの1安打無失点、3三振を奪った。エンゼルスは大谷翔平投手(28)が先発し、2回1/3を無安打無失点、2三振だった。同級生の2人が投げ合うのは14年7月19日のオールスター戦以来、3164日ぶり。ともに最速158キロをマークし手応えを得た。
試合前のブルペン周辺が黒山の人だかりとなった。異国の地で実現した約9年ぶりの同級生対決。大谷のウォームアップ開始から8分後に一塁側ベンチからフィールドに出た藤浪はキャッチボールの最中に大谷に声を掛けられ、満面の笑みで握手。右翼フェンス奥のブルペンでは2人が並んで投球して初実戦のマウンドに備えた。
注目の初回。藤浪は先頭を空振り三振に仕留めると、次打者の投手強襲のゴロを右足に当てヒヤリとさせたが、そのまま続投し、無失点に抑えた。二回は力みから3連続四球と乱れたが、無死満塁のピンチを三振と遊ゴロ併殺でピシャリ。「2イニング目は良くしてやろうと欲が出た」と初回にはなかった力みを反省。「押し出し(四球)したら、後で(周囲が)うるさいやろな、と。とりあえず抑えられてほっとしている」と笑顔で話した。
降板後に大谷から受けたあいさつを問われると、「なんか一個一個すごい大げさに取り上げられますけど、あいさつするのはいたって普通のこと。先発だったらブルペンで並んで投げるだろうし、ごく当たり前のこと」と困惑気味。久々の競演には「自分のやるべきことの方が大事と言いつつも、楽しみにしてくださってる方が多いと思うので、いいものを見せれたらなと思ってました」と振り返った。
米初実戦は39球で2回無失点。「ボールの質とかは悪くないので、それをいかにコントロールできるかが自分の課題だと思うので、そこだけ」。自己採点を求められると「60点ぐらいですかね」と自身の投球を評価した。
◆藤浪VS大谷・過去の先発対決
▽高校時代(12年3月21日・センバツ1回戦、大阪桐蔭9-2花巻東) 藤浪が完投勝利。4番・投手の大谷は1打席目で先制の右越え本塁打など3打数1安打1打点。投手での大谷は11奪三振も11四死球で九回途中降板だった。
▽オープン戦(14年3月8日・甲子園) 先発対決で藤浪は5回9安打6奪三振5失点で敗戦投手、大谷は5回2安打4奪三振1失点で勝利投手。
▽オールスター(14年7月19日・甲子園) 先発対決で藤浪は2回4安打1奪三振4失点で敗戦投手、大谷は1回3安打1奪三振1失点で勝利投手。