千賀滉大 ド緊張の米実戦初登板は2回1失点 制球乱れ連続四球 “お化けフォーク”で三振奪う

 カージナルスとのオープン戦に先発として初登板し千賀
 1回、ピンチに5番打者を空振り三振に仕留めた千賀
 カージナルスとのオープン戦に先発として初登板した千賀
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 「オープン戦、カージナルス1-7メッツ」(5日、ジュピター)

 メッツの千賀滉大投手がオープン戦に初めて登板し、2回1安打1失点、奪三振2、与四球2。42球を投げてストライク24球、ボール18球で最速は159キロだった。

 初回、先頭ドノバンへの初球に158キロの直球を投げ込んだ千賀は、フルカウントからカットボールが高めに抜けて四球。次打者にもカウント3-2から7球目、カットボールが外角低めに外れて連続四球を記録した。

 日本にはなかったサイン伝達電子機器「ピッチコム」を使っての投球。帽子に装着した機器からの音声が聞き取りにくかったのか、サイン交換の度に耳に手をやる仕草を見せた。

 いきなり無死一、二塁のピンチを背負った千賀が迎えた打者は、昨季MVPのゴールドシュミット。米国代表で出場するWBCに向けて調整する主砲との注目の対決は、3球連続ボールの後、内角158キロ直球でストライクを取り、最後は内角高め156キロ直球で遊飛。同じく米国代表のメジャー屈指の三塁手、アレナドはカウント0-2と追い込んでから外角高めのボール気味の156キロで右飛に打ち取った。

 7戦3本塁打と絶好調の5番ウォーカーにはカウント1-2からワンバウンドになる134キロフォークで空振り三振。米国で『ゴースト・フォーク(お化けフォーク)』の名称が定着した魔球でバットに空を切らせた。

 二回の千賀は、先頭をフルカウントから外角153キロ直球で見逃し三振。マウンド上でグラブを2回たたく会心の1球だった。次打者を156キロ直球で二ゴロに仕留めて2つ目のアウト。8番バレラの2球目にこの日最速の159キロを計測したが、続く内角高めに抜けた129キロカーブを左翼ポール際に運ばれソロ被弾。交通事故で1点を失ったが、9番ウィンには変化球で二飛を打たせて予定されたイニングを投げ切った。

 地元局SNYは降板後の千賀のインタビュー動画を投稿。同投手は「久しぶりに地に足がついてない状況だったので、『あ、今日、絶対ストライク入んないわ』と思ってマウンドにいました」と、ド緊張の登板だったことを告白した。

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