藤浪晋太郎 大谷翔平の“魔球”に感嘆の声「大谷のスイーパーはすごい。投げれたらいいな」 WBC決勝でトラウト斬り
アスレチックスの藤浪晋太郎投手が23日(日本時間24日)、アリゾナ・メサの球団キャンプ施設で日本代表のWBC優勝を喜ぶととともに大谷翔平投手がマイク・トラウト外野手を空振り三振に斬って優勝を決めた“魔球”に感嘆の声を上げた。
日米決戦をテレビで観戦した藤浪は日本の3大会ぶり3度目の世界一に「うれしいですね」。17年の前回大会に侍ジャパンの一員として出場している右腕は悲願の優勝を喜んだ。
感嘆した1球がある。1点リードの九回から抑えとしてマウンドに上がった大谷が2死走者なし、フルカウントから投げた外角スライダー、水平に大きく曲がるスイーパーだ。低めにめっぽう強いチームメートのバットが空を切った。
「大谷のスイーパーはすごいなと思います。投球の4割近くがスイーパー。それだけ有効球種だと思って見ています」。
同じ1994年生まれ。大谷の配球の割合を瞬時に口にできるほど“研究”している藤浪は、MLB公式データが曲がり幅を42・5センチと解析した1球に「あれだけ横滑りするピッチャーはメジャーでそうそういない。ダルビッシュさんか、大谷ぐらいかなと思うので、すごいな、と」と藤浪。続けて「ああいうスイーパーを投げれたらいいなと思います」と言った。
実は、藤浪がメジャー1年目のキャンプで取り込んでいる球種がスイーパーだ。打席からは浮いたように見えるとも言われている新球。「使えるボールではあると思う。覚えてまだ日が浅い球種なので、コツをつかめれば」。アスレチックスとエンゼルスは開幕3連戦で顔を合わせる。4月1日(同4月2日)の第2戦でメジャーデビューする可能性が高い藤浪。打者・大谷をどんな配球で仕留めるのか注目だ。