アスレチックス・藤浪 メジャーデビュー戦 いきなり大谷と対決へ「抑えられるように」

 ブルワーズ戦に先発し、6回を無安打2失点のアスレチックス・藤浪
 登板を終え、報道陣に対応する(共同)
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 「オープン戦、アスレチックス5-6ブルワーズ」(25日、メサ)

 アスレチックスの藤浪晋太郎投手(28)が25日(日本時間26日)、4月1日(同2日)に本拠地で行われるエンゼルスとの開幕2戦目に先発することが正式に決まった。マーク・コッツェー監督が発表した。いきなり大谷との対戦となり、その後も土曜日に投げていく方向で“サタデー・フジ”として1年目の戦いに挑む。この日のオープン戦は6回無安打2失点だった。

 開幕2戦目のメジャーデビューが正式に決まった。藤浪は「本当にチャレンジなので、思い切って勝負したいですし、その場で投げられる喜びを感じながら、思い切ってプレーできればなと思っています」と意気込んだ。

 相手にはWBCでの活躍もあり、より注目を集める大谷がいる。オープン戦での対戦では投げ合っただけのため、「打者・大谷」との対戦は13年以来、10年ぶりとなる。

 「そこ(大谷)だけに集中しすぎて他が散漫になってるようでは話にならない」としながらも、周囲からの注目も理解。「抑えられるに越したことはないですけど、仮に打たれてもチームが勝てればいいですし。日本のみなさんは楽しみにしてくださる方もいると思うので、できるだけ抑えられるように一生懸命がんばりたい」と気持ちを込めた。

 また、コッツェー監督は藤浪について「彼には週1で投げてもらう。土曜日が基本になる」と“サタデー・フジ”を明言。その他の投手が中4日の登板間隔で投げる中、藤浪は中6日で投げることに「入りやすいようにやってもらってるので」と、日本で慣れた間隔で登板していく。

 この日は開幕前最後の登板となったブルワーズ戦で6回、90球を投げて無安打2失点、5四死球、3奪三振。投球回数、球数ともに渡米後自己最多で最速は158キロだった。渡米後初めてクオリティースタート(6回以上、3自責以下)を達成も、3連続四球と2暴投が絡んだ四回を反省。「いい1カ月を過ごしたんじゃないかと思います」。新たな環境での経験を糧に、デビュー戦に向かう。

 ◆藤浪VS大谷・過去の対戦

 ▽高校時代(12年3月21日・センバツ1回戦、大阪桐蔭9-2花巻東) 藤浪が完投勝利。4番・投手の大谷は1打席目で先制の右越え本塁打など3打数1安打1打点。投手での大谷は11奪三振も11四死球で九回途中降板だった。

 ▽NPB交流戦(13年5月26日・甲子園) 阪神・藤浪は先発し7回6安打1失点で勝利投手。日本ハム・大谷は「5番・右翼」で3打数2安打(2二塁打)0打点。

 ▽オープン戦(14年3月8日・甲子園) 先発対決で藤浪は5回9安打6奪三振5失点で敗戦投手、大谷は5回2安打4奪三振1失点で勝利投手。

 ▽オールスター(14年7月19日・甲子園) 先発対決で藤浪は2回4安打1奪三振4失点で敗戦投手、大谷は1回3安打1奪三振1失点で勝利投手。

 ▽MLBオープン戦(日本時間23年3月1日・アリゾナ) ともに先発し藤浪は2回を投げ3四球も1安打無失点、3奪三振。大谷は2回1/3を無安打無失点、2奪三振。

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