大谷翔平、リーグ初めて投打でピッチクロック違反 投で1ボール 打で1ストライク 苦笑いで球審に確認
「マリナーズ-エンゼルス」(5日、シアトル) エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」で出場し、投打で今季から導入された「ピッチクロック(投球制限時間)」で違反した。投打で違反したのはリーグで初。
投手・大谷にワンボールが加算されたのは初回だ。連続四球と安打で1点を失い、なおも1死二塁の場面。4番ローリーへの初球を投じる前に20秒の投球時間をオーバーした判断された。
マウンド上の大谷は一瞬、戸惑いの表情を見せた後、うなずいて理解を示したかに見えたが、後続を連続三振に斬った後に自ら球審に歩み寄ってルールを確認。水原通訳、ネビン監督を交えて2分間にわたり投球フォームを交えながら話し込んだ。
打者・大谷が打席で苦笑いを浮かべたのは1点リードの六回無死一塁の打席だ。「ピッチクロック」は投手に適用されるだけでなく、打者も制限時間8秒前までにバットを構えた状態に入っていなければ、違反となる。相手投手が投じる前にワンストライクをコールされると、球審に顔を向け、ルールの確認作業を行った。 試合は、エンゼルスが1点を追う二回に9番オハッピーが逆転2号2ラン。七回には大谷の技あり左前適時打などで2点を加え、リードを広げた。