「なんというジェントルマン」大谷翔平 真剣話し合い中も周囲へ気配り忘れず 審判のポケットからボール取り相手投手へ

 1回を投げ終え、球審と話す大谷(左端)
 「3番・投手兼指名打者」で先発した大谷。右端中段は「ピッチクロック」の表示(共同)
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 「マリナーズ3-4エンゼルス」(5日、シアトル)

 エンゼルスの大谷翔平投手が「3番・投手」で出場し、投手では制球に苦しみながら粘りの投球で6回を3安打1失点に抑えて今季初勝利。111球を投げて与四死球6、奪三振8だった。打者では2点リードの七回に適時打を放ち、2打数1安打2四球、1打点でチームの勝利に貢献した。

 この日は、今季から導入された新ルール、ピッチクロック違反を取られた場面もあったが、これを巡る審判との話し合い中の大谷の行動が脚光を浴びている。

 一回の投球後に大谷は水原通訳、ネビン監督とともにホバーグ球審と、約2分間にわたって話し合いを行った。その際、審判が相手投手に投球練習用のボールを渡しておらず、それに一早く気付いた大谷は、審判の腰にあるポケットからボールを取りだして、相手投手に投げ渡した。

 米の投球アナリストとして知られるロブ・フリードマン氏や米メディアがツイッターで動画を投稿。どんな時でも周囲への気配りを忘れない姿に「これが私が彼の大ファンである理由です」、「これがショウヘイだ」、「こんな謙虚で素敵なスーパースターがいただろうか」、「なんというジェントルマン」、「彼が盗んだのは私たちの心です」と、日米のファンから称賛の声が上がっていた。

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