エンゼルス・大谷 粘って粘って今季1勝 咆哮111球!四回まで6四死球も6回1失点

 「マリナーズ3-4エンゼルス」(5日、シアトル)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が敵地シアトルのマリナーズ戦に「3番・投手」で出場。投手では、6回を3安打1失点に抑えて今季初勝利を挙げた。打者でも七回に適時打を放ち、チームの勝利に貢献。一方、今季から導入された新ルール「ピッチクロック」の違反を投打で取られ、試合中だけでなく試合後も、審判に投球動作を交えながら確認作業を行った。

 ピンチを切り抜けるたびに咆哮(ほうこう)し、右拳を握った。粘りの投球で先発の役割を全うした111球。「悪いなりにゲームをつくって、六回まで投げたところは良かった」。投げて、打って、つかんだ初星。その表情に安堵(あんど)の気持ちが浮かんだ。

 ボールが先行する苦しい立ち上がり。初回。2者連続四球から右前打を浴びて先制された。4番を迎えたところで「ピッチクロック」の投球違反が追い打ちをかける。「自分のリズムが狂った」。それでも追加点を許さなかった。

 四回まで毎回の6四死球。試合後、ネビン監督は「いつもの制球力がなかった」と分析。開幕投手を務めた前回登板では、ほとんど投げなかったカーブやカットボールを駆使した投球を「彼のポケットには、いくつもの武器がある。だから彼はいい投手なんだ」とたたえた。

 打っては2点リードの七回に左翼線への適時打を放ち、大谷は「欲を言えば、しっかりした当たりを打ちたかった」と本音を口にしながらも「状態的には悪くない」。1点差勝利の“決勝打”に満足感を漂わせた。

 開幕2カードは4勝2敗。自身は2度の投打同時出場を含む全試合に出場した。「今日もしっかりした状態でゲームに入れて、また次の試合にも臨めそうなので、それを繰り返していくのが大事」。WBC世界一を経て、臨んだ今シーズン。貫禄が増した大谷が投打でチームをけん引していく。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス