エンゼルス・大谷 投打で初ピッチクロック違反 “始動”認識違い…イニング間や試合後に球審と確認

 打席でピッチクロック違反を取られた大谷
 1回を投げ終え、球審と話す(共同)
2枚

 「マリナーズ3-4エンゼルス」(5日、シアトル)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が敵地シアトルのマリナーズ戦に「3番・投手」で出場。今季から導入された新ルール「ピッチクロック」の違反を投打で取られ、試合中だけでなく試合後も、審判に投球動作を交えながら確認作業を行った。

 投手では初回4番ローリーの初球に、違反を取られて1ボールがカウントされた。打者では六回の打席で残り8秒までに準備を整えなかったとして、1ストライクが取られた。

 イニング間や試合後も球審と話して確認。ネビン監督によると、投球時、捕手から返球されたボールをグラブで捕球した時点から「始動」と考えていた球審と、右手に一度持ち替えたボールを再びグラブに入れた時点を「始動」と考えていた大谷との認識の違いから、それぞれの“20秒到達”までの時間差が生まれていたという。

 「審判の方も(違反の基準が)グレーゾーンみたいな感じだった。ルールが始まって間もない。お互いに、ここまではセーフで、ここまではアウトだよねと確認した」と納得したように話した。

 ◆試合時間短縮を目的に、今季から大リーグで採用された新ルール「ピッチクロック」。3月30日の開幕戦15試合の平均試合時間は、これまでより26分短い2時間45分になった。当日は違反が計14件。けん制も制限されるため、盗塁を試みた数は昨シーズンの開幕戦に比べて倍増した。

 ◆ピッチクロック 投手はボールを受け取ってから、走者がいない場合は15秒、いる場合は20秒以内に投球動作に入らなければならない。また打者と次打者の間は30秒以内。違反した場合、自動的に1ボールが追加される。けん制などで、プレートを外すのも1打席で2回まで。3回目のけん制が失敗した場合はボークが宣告され、走者は次の塁に進むことができる。打者は制限時間の8秒前までに打席に入り、投手に注意を向けていなければならない。違反した場合は、自動的に1ストライクが追加される。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

大リーグ最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(大リーグ)

    話題の写真ランキング

    写真

    デイリーおすすめアイテム

    リアルタイムランキング

    注目トピックス