藤浪晋太郎、四球から崩れて5失点KO 2連敗 公式サイトが指揮官の苦言を伝える「ストライク投げられてない」
「レイズ11-0アスレチックス」(8日、セントピーターズバーグ)
アスレチックスの藤浪晋太郎投手がメジャー2度目の登板。5回途中3安打5失点、与四球4、奪三振1で2敗目を喫した。72球を投げストライク40球、ボール32球。最速は160キロだった。防御率は17・55。
三回まで許した走者は四球による1人だけの無安打ピッチング。しかし、四回に先頭への四球をきっかけに崩れた。1死からこの日初安打となる内野安打を許すなどして、2死二、三塁となったところでカウント3-1からストライクを取りに行った甘いスライダーを左前へ2点適時打。五回には四死球で走者2人を背負い、1死後にこの日3つ目の四球で満塁にし、3番アロザレーナに初球、外角低めのスプリットを中前2点適時打。4点を失ったところで交代を告げられた。
藤浪が残した走者を2番手投手が連続押し出し死球で還して計5失点、デビュー戦の三回途中8失点に続く大量失点となった。
公式サイトは「フジナミやアスレチックス投手にとってコントロールの問題はなじみのテーマ」との見出しで詳報。三回を44球で終えた投球を「直球とスプリットのコンビネーションで打者を圧倒しようとするのではなく、打たせて取る投球をする努力をした」と表現し、「アプローチは違った。しかしながら結果はほとんど同じだった」とつづった。
藤浪はオープン戦でも5試合、18回2/3を投げて18四死球。開幕を迎えても制球難で崩れる悪い癖は変わっておらず、同サイトは「最終的にはオープン戦や初登板の結果と同じようなものだった」と記述。コッツエー監督が「初登板の時と同じ展開だった」と振り返り、「ストライクゾーンをコントロールすること、ストライクを投げること、打者に向かっていくことができていない。3安打しか許していないが、4四球を与えれば一般的にはうまくいかないものだ」と苦言を呈した。