エンゼルス・大谷 新フォームで負の連鎖断つ 33戦連続出塁も逆転負けで貯金0に

 4回、四球で出塁した大谷(中央)=共同
 キャッチボールする大谷(共同)
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 「エンゼルス4-6ナショナルズ」(10日、アナハイム)

 エンゼルスの大谷翔平投手(28)が10日(日本時間11日)、ナショナルズ戦に「3番・指名打者」で出場し、連続試合出塁を33に伸ばした。3打数無安打で連続試合安打は4で止まったが、四回に四球を選び、昨年9月11日から続いている記録を一つ積み上げた。11日(同12日)は今季2勝目を懸けて、先発マウンドに立つ。

 一度もバットを振らずに一塁へ歩いた。3点リードを追いつかれた直後の四回。地元ファンが2戦連続の勝ち越し弾を期待するなか、6球すべてを見送って四球を記録した。本塁打と同じように出塁は勝つために重要な仕事。自身の野球哲学を貫き、連続試合出塁の記録を継続した。

 33試合連続は球団ではトニー・フィリップス(97年)、ダリン・アースタッド(01年)と並ぶ歴代7位タイ。MLBの現在進行形の記録では昨季MVPのヤンキース・ジャッジの43試合に次ぐ2位の数字だ。

 他の3打席は悔しい結果が続いた。初対戦のメジャー87勝右腕、コービンに対し、初回は空振り三振。二回は二ゴロに倒れた。投手が代わった七回は先頭で見逃し三振。首を振りながら納得のいかない表情を見せた。

 試合前には翌日の登板に備えてブルペンで26球を投げた。前回の登板でピッチクロック違反を取られた影響からか投球フォームを微調整。投げた球種は直球とスライダーだけ。始動時に左足を一足分後ろに引く新フォームの感覚を確かめた。

 チームは2試合連続逆転負けで貯金を吐き出した。今季初の本拠地のマウンド。大谷が投げて、打つ“ショウ・タイム”で負の連鎖を断ち切り、チームを勝利へ導く。

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