大谷選手に「ぜひ甲冑も」と熱望 鹿児島、かぶと制作の会社
米大リーグの大谷翔平選手が頭にのせ、話題を呼んだ「かぶと」を制作した鹿児島県薩摩川内市の甲冑メーカー「丸武産業」の田ノ上智隆社長(43)が12日までに共同通信の取材に応じた。一躍注目を浴びるようになったと喜びを語り、「かぶとだけでなく、ぜひ甲冑も身につけてほしい」と熱望した。
田ノ上社長によると、横浜市の小売店から今月上旬、同社にかぶとの在庫がないかと連絡があった。「まさか大谷選手が所属するエンゼルスから注文があるとは」と驚きつつ、すぐに受注販売した。かぶとは33万円で職人が手作りしたという。
大谷選手は現地時間9日に本塁打を放ち、米大リーグ、エンゼルスで行われていた「かぶと」をかぶって同僚選手から祝福を受けるパフォーマンスを初めて行った。
その様子が大きく報道され、制作元の同社には購入の問い合わせや取材が殺到している。田ノ上社長は「これを機に日本文化やかぶとに関心を持ってもらえたら」と期待を寄せた。