エンゼルス、今季初の八回リードからの逆転負け 再び借金生活もネビン監督「戦い方は心配していない」
「エンゼルス8-11ロイヤルズ」(22日、アナハイム)
エンゼルスが今季初めて八回終了時にリードした展開から逆転負け。前夜は大谷の快投で3連敗を阻止し、勝利を5割に戻したばかりだったが、勢いを持続できずに再び借金生活に入った。
悪夢は2点リードの九回だ。4番手でマウンドに上がったキハダがいきなり死球と右翼フェンス直撃二塁打であっさり1点を失うと、1死から中前適時打を許して追いつかれる。そこでしのげば、九回はトラウトや大谷らの好打順だったが、連続四球で満塁にすると、6番メレンデスにはカウント0-2からまさかの押し出し死球。5番手投手が適時打浴びて一挙5点を奪われるビッグイニングとなった。
試合後のキハダは勝ち越し点となった死球の場面を振り返り、「左打者へいつもの高めの直球を投げようとしたが、少し体が開いてしまった」と説明。「今日は悪い登板になった。しかし、あれ(高めの直球)は自分の持ち味なのでこれからも投げていく」と気持ちを新たにした。
試合後のネビン監督はトラウトの逆転4号2ラン後の六回の守備で一-遊-一の併殺プレーを完遂できず、再逆転を許した適時失策を挙げ、捕球ミスをした一塁ウルシェラを「彼はこれまで素晴らしい守備をしてきた」と擁護。「11対8の試合というのはポイントになるプレーがたくさんあるものだ。我々の戦い方は心配していない。この数試合は本当にいい守備をしていた」と選手たちの奮闘をたたえた。
大谷は6試合ぶりに3番で出場。前夜の試合で投打同時出場し、7回無失点11奪三振の快投で3勝目を挙げたが、この日はメジャー通算223勝のグリンキーに3打席で封じられるなど、5打数無安打。見せ場をつくることができず、打率は今季ワーストの・250となった。